東方文花帖 ~ Bohemian Archive in Japanese Red.
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『東方文花帖 ~ Bohemian Archive in Japanese Red.』(とうほうぶんかちょう ~ ボヘミアン・アーカイヴ・イン・ジャパニーズ・レッド、ISBN 4-7580-1037-4)は、2005年8月に一迅社から刊行された書籍。東方Projectのファンブックである。サイズはA5版、総ページ数は168ページ。
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[編集] 概要
本作品は東方Projectのファンブックとして2005年夏に刊行されたものである。内容としては、前半部分が『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』に登場する「射命丸文」が、「文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)」を発行する為の取材という形になっており、後半には同人作家によるアンソロジーコミックが8作品掲載されている。他、ZUNのインタビュー記事も収録されている。また、CD-ROMも付属している。ZUNの日記によれば、最初に一迅社(当時はスタジオDNA)がこの話を持ちかけてきたのは『東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.』頒布直後の2003年秋とのことである。以降粘り強く交渉してきた一迅社側は、当初公式設定集や攻略本を希望していたとのことである。実に紆余曲折を経た難産の刊行と言える。
なお、後に製作された『東方文花帖 ~ Shoot the Bullet.』は、この本のゲームパートに当たる作品である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 内容
[編集] 風の号外
冒頭に掲載されている漫画。ZUNが原作で、漫画は葉庭が担当。「文々。新聞」の存在を知ってもらう為、文が「号外」と称して新聞をばら撒くシーンから始まる。
[編集] 文々。新聞
本作品のメインとなる部分。各キャラクターに関する「文々。新聞」の記事と、それに対する文のインタビューという体裁を取っており、その内容は『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』にもつながるものになっている。『東方萃夢想 ~ Immaterial and Missing Power.』までのWindows版の作品と、『東方香霖堂 ~ Curiosities of Lotus Asia.』、『東方三月精』に登場するほぼ全てのキャラクターを網羅する[1]。
[編集] アンソロジーコミック
同人作家が作成したアンソロジーコミックが8作品掲載されている。
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- 幻想日和 - 作:倉沢まこと
- プリズムリバー愛の絆 - 作:鳴海柚来
- 魔女達のお茶会 - 作:藤原俊一
- 永夜の狭間 - 作:ふじみやみすず
- 宿敵以上天敵未満 - 作:病
- 巫女さんの小さな春さがし - 作:ハラオ
- 鬼と氷精 - 作:kiriu
- 東方幻想曲 - 作:比良坂真琴[2]
アンソロジーであるため、二次設定が使われているものも見受けられる。
[編集] インタビュー
ZUNへのインタビューが記載されている。
[編集] 付録のCD-ROM
付録のCD-ROMには、
- 東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.の体験版[3]
- 同作品で使用される楽曲の一部とアレンジ曲の3曲
- PC用の壁紙
が収録されている。
[編集] 脚注
- ↑ リリーホワイト、大妖精、小悪魔の3名は掲載されていない。⇒東方Projectの登場キャラクターを参照
- ↑ この人は『東方三月精 ~ Strange and Bright Nature Deity.』の漫画を担当している。
- ↑ 体験版plusと呼ばれるものが収録されており、BGMは製品版と同様のWAVを選択できるようになっている。