本田速人
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本田 速人(ほんだ はやと)は秋本治原作の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の警察官。
[編集] プロフィール
所属は明確には分からないが、新葛飾警察署交通課白バイ隊所属もしくは新葛飾署に同居する交通機動隊所属。階級は巡査。
身長175cm、体重40kg。血液型はAB型。年齢は不詳(ただし本人が暴走族の取締の際に「巳年生まれの執念深さをなめんじゃねぇぞ!」と言っている事から、巳年生まれである。推定年齢は、27歳と思われる)。
一人称は「僕」だが、バイクに乗っているときは「俺」になる。また両津を呼ぶ際、普段は両さんもしくは先輩(アニメ版では先輩で統一)だが、バイクに乗っているときは両津のダンナとべらんめぇ口調になるのも特徴。
趣味としてはバイク、少女漫画が大好きである。また、料理が得意な一面もある。
[編集] 人物
実家は南千住(東京都荒川区)のバイク屋「本田輪業」。父・改造(バイク屋経営。店名は「本田輪業」だが、カワサキしか扱っていない上、気に入った相手にしかバイクを売らない為、中古でも中々お目にかかれないクラシックバイクも新車で置いてある)と母との間に生まれ、3歳の時から三輪車にエンジンをつけて走っていたという両津の談話がある。妹の伊歩(イブ)と弟の門樹(モンキまたはカドキ。オイルの匂いを嗅ぐと気分が悪くなる為、自転車しか乗らない)がいる。また、千葉に住む祖父は改造トラクターを愛用している。性格上と本田の苗字にあやかって、ホンダを好み、カワサキを好む親父と喧嘩になったこともある。
本来はひ弱な小心者だが、バイクなどスピードが出る乗り物に乗ると人格が変わる。それどころか、スクラップにされたバイクのハンドルを持った時にも人格が変わっている。また、署の旅行でバスに乗った際は、バイクのおもちゃを持ってきていた。とりあえず持ってると安心するらしい。別名は「二輪の悪魔」。初期は自動車に乗った時も人格が変わっていたが、現在ではそのような事はない。それどころか、最近は話の都合でひ弱な性格のままバイクに乗っていることもある(以前にも、失恋のショックや不発弾の輸送などでバイクに乗っていても性格が変わらなかったこともあった)。
使用する白バイは CB750Four で、エンジンをノーマルの 749cc から輸出車の 900cc のエンジンへの換装(載せ換えられたのは当時輸出していた CB900F のエンジンと思われる)や取り付けたカーステレオで矢沢永吉の曲を聴いている。VFR750/800PやGSF1200Pが現行の白バイであるが、乙姫菜々等の交通機動隊員は上記に示したバイクに載っているが、本田は連載当初からCB750Fourのままである。ちなみに、元暴走族「関東男連合」のリーダー(初代総長)で、Z2に乗っていた事から「Z本田」という異名をもつ。なお愛車は CBX1000 (初期)と現在ではホンダ車ではないが、GSX1300Rハヤブサを所有し、なお、ハヤブサについては年式的には300km規制の始まる直前の00モデルであり、ヨシムラ製及びデビルテクニカのマフラーへの交換(スリップンサイレンサーのみかも知れない)がされている。(他にも、様々なバイクの部品を組み合わせたカスタムバイク他、複数の所有車があるらしい)。最近バイク以外の乗り物で軽自動車(形からしてホンダ・アクティ)を所有している。
気弱だったため長らく恋人ができなかった(バイクに乗った人格の方に惚れられた事はあったが)。1度本口リカと付き合うも殆ど会えなくなり自然消滅。94巻にてようやく乙姫菜々と恋人になった。当初は女性的な言葉使い(いわゆるオネエ・オカマ言葉)が目立ったが、最近はほとんど見かけない。但し、アニメ版ではオネエ言葉が目立ち乗り物の速度が速くなるだけで性格が変わる従来の本田と変わっていない。
趣味は漫画・アニメ・ゲーム(恋愛シミュレーションゲームが多い)・音楽(矢沢永吉、ローリング・スコーンズ(ローリング・ストーンズのもじり)等)など。コスプレは一般的にブームとなる以前の1984年頃からしていたらしい(149巻)。
中川グループが開発した人生シミュレーションゲームで、両津と出会わなかったら、本田は警視庁交通機動隊本部長になり6人の子持ちになっている。
本田を主人公にした読みきり漫画『こちら交機の本田赤のZ追跡中よろしく! 』が、秋本治の短編集『こちら人情民生課』(ジャンプコミックス)に収録されている。