最高会議幹部会議長
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最高会議幹部会議長(さいこうかいぎかんぶかいぎちょう)は最高会議の常設機関である幹部会の議長で、1938年から1990年までのソビエト連邦の国家元首ポストの称号。1938年以前は中央執行委員会議長がそれに相当し、1990年の大統領制導入により元首としての地位を失った。儀礼的・象徴的な意味合いが強い名誉職的な地位にあり、実権はソ連共産党中央委員会書記長が握った。元首格の最高会議幹部会議長、ソ連共産党の最高指導者である書記長、内閣の首長である首相を兼任させずに分離した体制をトロイカ体制と呼ぶ。1977年にブレジネフがソ連史上、初めて最高会議幹部会議長と党書記長を兼任した。
[編集] 歴代のソ連の国家元首
中央執行委員会議長
- ヤーコフ・スヴェルドロフ(1917-1919)
- ミハイル・カリーニン(1919-1938)
最高会議幹部会議長
- ミハイル・カリーニン(1938-1946)
- ニコライ・シュヴェルニク(1946-1953)
- クリメント・ウォロシーロフ(ヴォロシーロフ、1953-1960)
- レオニード・ブレジネフ(1960-1964、1964年書記長就任)
- アナスタス・ミコヤン(1964-1965)
- ニコライ・ポドゴルヌイ(1965-1977)
- レオニード・ブレジネフ(1977-1982、書記長と兼任)
- ユーリ・アンドロポフ(1982-1984、書記長と兼任)
- コンスタンティン・チェルネンコ(1984-1985、書記長と兼任)
- アンドレイ・グロムイコ(1985-1988)
- ミハイル・ゴルバチョフ(1988-1990、1985年書記長就任)
- アナトリー・ルキヤノフ(1990-1991)
大統領
- ミハイル・ゴルバチョフ(1990-1991)