弦楽のためのレクイエム
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弦楽のためのレクイエム(げんがくのためのれくいえむ、仏:Requiem pour orchestre à cordes)は、日本の作曲家武満徹(1930-1996)が東京交響楽団の委嘱により1957年に作曲した弦楽合奏のための作品である。武満徹が「世界のタケミツ」として世に知られる直接のきっかけになった出世作として知られており、武満徹の初期の代表作である。
[編集] 作曲・初演
初演は、1957年6月20日 上田仁 指揮 東京交響楽団 により行われた。
初演当初はあまり芳しい評はなかったものの、来日中のストラヴィンスキーがこの曲を耳にしたときに絶賛したことから評価が一転し、武満徹の名は一躍世界に知られることになり、アメリカ楽壇との関りがここから生まれることとなった。しかしながら、ストラヴィンスキーは「ベリー・インテンス」の一言しか残しておらず、絶賛と評したのは幾分眉唾であったという研究結果もある[要出典]。
[編集] 曲の構成
「レクイエム」と名づけられているが、通常の意味における「レクイエム」とは趣が異なる。「入祭唱、キリエ、…」という構成ではなく、三部形式のような形式をとっている。
[編集] 総譜の問題
総譜は、当初音楽之友社から発売されていたにもかかわらず、武満の名声を聞きつけたサラベール出版社が版権を買収して、現在はサラベール出版社が独占して出版している。この行動は当然日本国内から多数の批判を集めたものの、日本国内でもフランス音楽の幾多の海賊版が出回っていた為、これに対して文句が言えなかった事情もあった。当然ミスプリントだらけで校訂はなされておらず、武満自身もこの楽譜の校訂を強く求めていたが、武満没後の2000年に川島素晴が全曲のミスプリントの校訂に成功した。但し、著作権継承者である武満浅香夫人の許可が下りておらず、この校訂版は出版されていない。
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