川崎競馬場
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川崎競馬場(かわさきけいばじょう)は、神奈川県川崎市川崎区に所在する地方競馬の競馬場。SPAT4加盟競馬場。
現在の競馬の主催者は神奈川県川崎競馬組合(神奈川県と川崎市で構成する一部事務組合)で、土地および施設はよみうりランドから賃借している。かつては神奈川県と川崎市が別々に主催していた。マスコットは馬で騎手スタイルのカツマルくん。
目次 |
[編集] コース概要
- 馬場:1周1200m 左回り平坦
- 直線(4コーナーからゴール板まで): 300m
- コース幅: 25m
- 距離設定: 900m、1400m、1500m、1600m、2000m、2100m
- 最大出走頭数(フルゲート): 1500m、1600m、2100mは14頭、それ以外は12頭である。
[編集] 発売する馬券の種類
○…発売 ×…発売なし
単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
[編集] 場外発売所
詳細は大井競馬場#場外馬券売場を参照。
他
[編集] 主な競走
[編集] ダートグレード競走
- 川崎記念(統一GI・南関東G1)
- 関東オークス(統一GII・南関東G1)
- キヨフジ記念・ エンプレス杯(統一GII・南関東G2)
- ホクトベガメモリアル・スパーキングレディーカップ(統一GIII・南関東G2)
- 全日本2歳優駿(統一GI・南関東G1)
- 2006年にはジャパンブリーディングファームズカップ(第6回)が開催された。
[編集] 重賞競走
- 報知オールスターカップ(南関東G3)
- クラウンカップ(南関東G3)
- スパーキングサマーカップ(南関東G3)
- 戸塚記念(南関東G3)
- ロジータ記念(南関東G2)
- ローレル賞(南関東G3)
- 鎌倉記念(南関東G3・2006年は休止)
[編集] 騎手交流戦
- 佐々木竹見カップ・ジョッキーズグランプリ(2003年から開催中)
[編集] JRA2歳認定競走
- (JRA認定)新馬(認定初出走:1着2,000,000円)
[編集] 主な所属騎手
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[編集] 備考
- 全国でも旭川競馬場、大井競馬場(東京シティ競馬)とここだけしかないナイター競馬の開催場で、1995年より「カワサキ・スパーキングナイター」を実施している。(2002年8月よりナイター期間中の最終競走発走予定時刻が20時50分となった。2006年7月現在、東京シティ競馬と並んで最終競走の発走予定時刻は日本のナイター競走施行場[他種公営競技含む]で最も遅い。)なお2004年の年末開催には薄暮競走「クリスマス・プチナイター」を実施した。周囲に人家が多いことからナイター照明の施設は大井の半分程度の規模であるが、コースが狭いことがかえって幸いし、レースそのものは大井の「トゥインクルレース」よりも見やすいとの定評がある。
- 競馬場のコースの奥行きが無い構造であり、向正面や3コーナーなどの仕掛け所がスタンドから一目瞭然に見える。その為、仕掛けやハンドリングについて騎手の巧拙がはっきりと観客の目にも判るという特徴がある。またコーナーが極めてきつく勝利には高い技術が必要であり、馬の能力と共に騎手の腕が問われる競馬場である。
- 厩舎は幸区小向仲野町にあり、多摩川の河原に調教用のコースがあるが、このコースは台風や大雨で多摩川が増水するとしばしば水没するのが関係者の悩みの種だという。
- かつては小向厩舎地区の馬房数不足を補うために調教師が競馬場周辺に独自の厩舎(外厩)を開設することが認められていたが、調教師の人数が減ったため2001年11月にこの形の外厩制度は廃止された。(※2006年3月29日より、南関東地区では民間施設での調教を主眼に置いた新たな外厩制度がスタートしている)
- 競馬場のコース内については、東半分が一般駐車場となっている。コース東側の入り口から、地下通路を通って入る。この駐車場利用者の為の入場門が内馬場にある。また西半分は投票所と芝生スタンドとして開放され、メインスタンド側とは地下通路で繋がっている。芝生スタンドの芝は施設所有者であるよみうりランドのゴルフ場のノウハウを用いた手入れが行き届いており、JRAの競馬場の客用の芝スペースよりも手入れが行き届いていると評する人もいる。
- 全国の競馬場で最も敷地面積が狭く、全国で唯一、向正面の奥に大型ビジョンが設置されている。この為、内馬場の芝生スタンドからも大型ビジョンによりオッズなどの情報を容易に取得する事ができる。2003年6月に設置された「キングビジョン」は、面積496m²、最大視認距離は250m。設置当時、世界最大の大型ビジョンであった。(なお、2006年に東京競馬場に設置されたターフビジョンが面積660m²で、世界最大となっている)
- 「牝馬の川崎」という異名がある。これは大レースに牝馬限定戦が多いことと、サブタイトルを含めてレース名に名を残す3頭(キヨフジ・ロジータ・ホクトベガ)がいずれも牝馬であることに由来する。
- 1995年の年末には、イベントとしてポニー競馬のGIレースを開催した。
- 2004年11月25日には、映画「レディ・ジョーカー」のロケがここで行われたことを記念した競走「レディ・ジョーカーカップ」が開催された。表彰式では、合田刑事役の徳重聡がプレゼンターとして登場した。
- 2006年にはジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)が開催された。11月2日(夜間開催・マイル)と3日(昼間開催・クラシック)の2日間に分けての開催となった。ただし、コース形態の問題で1200mの開催が不可能であることから、JBCスプリントはJBCマイルとして開催する。また2000m戦の場合フルゲートが12頭であり、14頭の出走枠を確保するためJBCクラシックは2100mとなる。
[編集] アクセス
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