尾上松緑 (4代目)
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四代目尾上 松緑(よだいめ・おのえ・しょうろく、昭和50年(1975年)2月5日 - )は、歌舞伎役者、日本の俳優。日本舞踊の藤間流家元・六代目藤間勘右衞門も兼ねる。本名は藤間嵐(ふじまあらし)。
現代の歌舞伎を担う若手スターのひとり。健康的で清潔な芸風に魅力があり、荒事や世話物の男性的な役を得意とする。しかし、少年時代に父・初代尾上辰之助(1987年死去)と祖父・二代目尾上松緑(1989年死去)を相次いで亡くすなど、苦しい時期を味わった。
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[編集] 年譜
- 1975年2月5日 東京都に生まれる。尾上辰之助 (初代)の長男。
- 1980年1月2日 国立劇場『山姥』の怪童丸で初お目見得。
- 1981年2月1日 歌舞伎座『幡随長兵衛』の長松で二代目尾上左近を名のり初舞台。
- 1991年5月1日 歌舞伎座『対面』の曽我五郎ほかで二代目尾上辰之助を襲名。
- 2000年 歌舞伎座にて『源氏物語』の頭中将を演じ大人気となる。市川新之助 (7代目)、尾上菊之助 (5代目)と「平成の三之助」と呼ばれ、新たな歌舞伎ブームを起こした。
- 2001年 宝塚歌劇団卒業生の珠希かほと結婚。
- 2002年5月1日 歌舞伎座『勧進帳』の武蔵坊弁慶、『蘭平物狂』の蘭平ほかで四代目尾上松緑を襲名。
[編集] 受賞歴
- 1985年 『牧の方』(源実朝役)にて国立劇場特別賞。
- 1987年 『船弁慶』(源義経役)にて松竹社長賞優秀賞。
- 1989年 『外郎売』(曽我五郎役)にて国立劇場奨励賞。
- 1991年 松竹社長賞。
- 1993年 国立劇場奨励賞。
- 1995年 『義経千本桜』(小金吾・佐藤忠信役)にて歌舞伎座賞。
- 1998年 『大石最後の一日』(細川内記役)で眞山青果賞新人賞。
- 1999年 松竹会長賞。
[編集] 主な出演作
[編集] 歌舞伎
[編集] その他の舞台
- 走れメロス(1996年・1998年) - メロス役
- 疾風のごとく(2002年) - 牛尾台助役