寺本進
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寺本 進(てらもと すすむ、1976年1月28日 - )は、日本のセパタクロー選手。同日本代表のキャプテン・エース。広島県広島市西区観音出身。
[編集] 経歴
元・サッカー選手。山陽高校のサッカー部だった1994年、地元広島で開かれたアジア大会のプレ試合が開催されたが、広島にセパタクローのチームが無く「サッカー選手なら出来るんじゃないか?」と当時の監督に薦められ即席チームに参加。セパタクローはカバティなどと共に、広島のアジア大会から日本で知られるようになったスポーツだが、寺本自身も初めてセパタクローを知ったという。このスポーツの面白さに取り憑かれ、すぐに日本代表にも選ばれ世界大会に出場した。高校卒業後、亜細亜大学の一芸一能試験にセパタクローで合格。
本格的にセパタクローに打ち込み、大学2年で再び日本代表入りすると日本のエースとして大活躍。世界大会では、最下位を争っていた日本チームだったが、近年急成長し2002年釜山アジア大会では銅メダルを獲得するまでになっている。大学卒業後は同大学のコーチ、外国人学生寮に居住しながら管理人、などのアルバイトで生計を立て競技生活を続ける。現在の月収は2万円という。
2004年に単身タイに渡りプロチームの練習に参加。するとチームのオーナーに認められ選手契約を果たす。現在日本人唯一のプロ選手として、年4ヶ月タイリーグでプレーする。タイでは、セパタクローはムエタイと並ぶ人気スポーツでテレビ中継もされる。
日本代表のユニフォームも選手各自の自費で用意する状況の、日本ではまだまだマイナーなセパタクローをメジャースポーツにすること、が目標という。競技人口が拡大するかは、オリンピック種目になるかが重要か。