宮崎学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
宮崎 学(みやざき まなぶ、1945年(昭和20年)10月25日 - )は、日本の作家、小説家。
目次 |
[編集] 来歴
京都府生まれ。ヤクザの組長を父に、博徒の娘を母に持った。京都の名門・洛星中学に入学したが喧嘩が原因で退学[要出典]。京大民青で山村工作隊の指導者だった家庭教師からの影響でマルクスなどを読みはじめる[要出典]。啓光学園高等学校初代生徒会長時代に日本共産党に入党、早稲田大学第二法学部に入学後は共産党系組織ゲバルト隊長に就任するなど、組織的に活動した[要出典]。早大在籍中は一度も講義を受講しないまま中退したといわれ、都内で株式関連を担当する週刊誌『週刊現代』記者となった[要出典]。その経験を活かそうと京都府内の家業の解体業を継承して経営したが、上手くゆかず倒産、30億円もの負債を抱えた。グリコ・森永事件の被疑者「キツネ目の男」として重要参考人に目されていた[1]。
自伝的作品『突破者』で華々しくデビュー、同書はベストセラーとなる。自分の家業経営や父親の職業など、特異な経験を盛り込んだものであった。また近代合理主義を忌み、突破者としての精神論を持論としている[要出典]。以後、続編『突破者それから』を始め、自伝的な作品を数多く書いた。ノンフィクションが中心である。国家・官僚・政治家・市民などを嫌い「庶民」として生きることを主張した[要出典]。自身の背景も絡み、アウトローへの親近感を表明している。天皇制は否定しないが、必ずしも存在しなくてもよいものとしている。元共産党党員だが「市民」や「党派性」への反感から現在は批判的である。宮崎の思想は突き詰めれば個人主義的またはアナキズム的思考が強い[要出典]。
通信傍受法(盗聴法)に反対し、1999年の成立時には大々的な批判を展開[要出典]。さらに、成立後の12月8日、2001年までの時限政党として、通信傍受法廃止を目的に政治団体「電脳突破党」を結党し、自ら総裁となった。2000年の第42回総選挙では通信傍受法反対派候補を支援したほか、2001年の第19回参院選では、新党・自由と希望の公認を受け比例代表区より出馬。結果は落選し、同年8月15日に予定通り突破党を解党した。選挙前後、宮崎が公安調査庁の協力者だったという批判もあった[2]。
現在の思想は右翼でも左翼でもなく中道を貫いていると自称している。スポーツ紙等で人生相談を行っている他、講演活動への出演をしている[要出典]。
ちなみに、学生時代からの友人に、朝倉喬司、大谷昭宏、呉智英などがいる。
当人は被差別部落の出身ではないが、著書『近代の奈落』(2002年、解放出版社)の中で、父が被差別部落出身だったらしいという言い伝えを紹介。以来、自らを部落民と規定し、部落解放同盟と友好関係にある。
2004年1月、部落解放同盟の出版部門である解放出版社から刊行された『「同和利権の真相」の深層』に寄稿。この本の中で、「公開討論やろうと申し入れたんやけど、逃げまわりよった」と虚偽事実を申し立ててジャーナリスト寺園敦史を中傷したとして、寺園から解放出版社と共に名誉毀損で提訴された(討論の申し入れも逃げた事実もなかったという[要出典])。2005年5月19日、大阪地裁にて寺園の主張が一部認められ、宮崎側は敗訴した。
西原理恵子(漫画家)の本にもたびたび登場している。また、2005年12月の門真市議会議員戸田久和逮捕の時には、同胞であるという理由で強く議員を擁護した。2006年9月に経済学者植草一秀が痴漢容疑で逮捕された際にも擁護声明を出した。
[編集] 脚注
- ↑ "特集2: 私がキツネ目の男だった!!グリコ・森永事件の総括対論ー宮崎学vs朝倉喬司". 噂の真相 (1985年10月号).
- ↑ (2001年8月20日) 社会評論社編集部編「公安調査庁スパイ工作集」. 社会評論社. ISBN 4-916117-46-8.
[編集] 著書
- 突破者
- 突破者の条件
- 突破者それから
- 不逞者
- 突破者列伝
- 喧嘩の極意
- オウム解体 宮崎学vs上祐史浩
- カネに死ぬな掟に生きろ
- 近代の奈落
- Toppamono: Outlaw. Radical. Suspect. My Life in Japan's Underworld (2005, Kotan Publishing, ISBN 0970171625)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 日本の小説家 | 1945年生 | 日本の評論家 | 国政選挙立候補経験者 | 京都府出身の人物 | 部落問題に言及した著書のある人物 | 文人関連のスタブ