大誘拐
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大誘拐(だいゆうかい)は、天藤真が1978年に発表した推理小説。
誘拐された大富豪の老女が逆に犯人たちを手玉に取るというユニークさが話題をよんだ。 1979年、第32回日本推理作家協会賞を受賞。
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[編集] 小説
- 大誘拐(1991年、角川文庫) ISBN 4-04-146601-6
[編集] 映画
1991年に『大誘拐~Rainbow kids~』で映画化された。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
大阪刑務所を出所した戸並健次は、社会復帰費用を得るために老資産家・柳川とし子の誘拐を計画し、友人の秋葉正義と三宅平太を誘う。 誘拐するなんて人間のやることじゃないとしぶる二人だが、大金持ちのおばあちゃんから少し恵んでもらうだけだと言いくるめられる。 「虹の童子」を名乗った三人はやっとのことでとし子の誘拐に成功するが、身代金のあまりの少なさにとし子に一喝されてしまう。 さらに自分たちの計画の穴を的確に指摘されてぐだぐたになってしまう三人。いつのまにか主導権はとし子に移っていた。 そんな事とは露知らず、とし子に恩義のある井狩警部は事件解決に執念を燃やす。 ここに三人を巻き込んだ、おばあちゃんと井狩警部との頭脳戦が始まる。