大島弓子
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大島弓子(おおしま ゆみこ、1947年8月31日 - )は、日本の漫画家。栃木県出身。萩尾望都、竹宮惠子と並び、24年組の代表的存在であり少女漫画界の巨星。愛称はユーミン。
独特の詩的な言葉づかい、細い線を紡いだ繊細でシャープな描画、そしてなにより、読者の世界観を軽く一変させてしまうような鋭い感性の物語哲学が高く評価される。短編の名手であり、作品の大半は短編または中編。
岡崎京子など後進の漫画家に影響を与えたことはもちろん、小説家ではよしもとばなな、歌手ではスピッツ、映画監督では犬童一心と、漫画界をこえて与えた影響は、漫画家の中でも随一のものである。
目次 |
[編集] 年譜
- 1947年8月31日 栃木県に生まれる。
- 1968年 「ポーラの涙」が『週刊マーガレット春休み増刊』に掲載され、デビュー。
- 1974年 「ミモザ館でつかまえて」で第2日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。
- 1979年 「綿の国星」で第3回講談社漫画賞少女部門を受賞。
- 1990年代後半 ガンを患うが、完治。
[編集] 著作
[編集] 漫画
- 1968年
- ポーラの涙(『週刊マーガレット春休み増刊』)
- ペールの涙(『週刊マーガレット夏休み増刊』、原題「真夜中のきせき」)
- デイトははじめて(『週刊マーガレット増刊』)
- 1969年
- フランツとレーニ(『週刊マーガレットお正月増刊』、原題「愛は命あるかぎり」)
- 幸せさんふりむいて!(『週刊マーガレット』13号~15号)
- 初恋よもう一度(『週刊マーガレット』36号)
- 美花よなぜ死んだ(『週刊マーガレット』40号)
- 命はてる日(『週刊マーガレット』47号)
- その日まで生きたい(『週刊マーガレット』50号~1970年2・3合併号)
- 1970年
- 人形の家(『週刊マーガレット』7・8合併号)
- こちらFUJIX号全員無事(『週刊マーガレット』12号)
- 詩子とよんでもういちど(『週刊マーガレット』16号~22号)
- 男性失格(『週刊マーガレット』27号)
- 戦争は終わった(『週刊マーガレット』33号~39号)
- わたしだけの先生に(『週刊マーガレット増刊』)
- 誕生!(『週刊マーガレット』52号~1971年8号)
- 1971年
- 1972年
- 許されざる恋人(『別冊少女コミックお正月増刊』)
- さよならヘルムート(『週刊マーガレット』6号)
- 3月になれば(『別冊少女コミック』3月号)
- さくらさくら(『週刊マーガレット』13号)
- 星にいく汽車(『週刊マーガレット』22号)
- 鳥のように(『別冊少女コミック』5月号)
- いちごの庭(『別冊少女フレンド』6月号)
- わたしはネプチューン(『別冊少女コミック』7月号)
- なごりの夏の(『別冊少女コミック』8月号)
- 雨の音がきこえる(ラ・レッセー・イデン)(『別冊少女コミック』10・11月号)
- 風車(『週刊少女コミックお正月増刊フラワーコミック』)
- 1973年
- つぐみの森(『別冊少女コミック』3月号)
- ミモザ館でつかまえて(『週刊マーガレット』12号)
- 春休み(『別冊少女コミック春の増刊』)
- ジョカヘ…(『別冊少女コミック』4・7・9月号)
- 花!花!ピーピー草…花!(『週刊マーガレット』20号)
- 野イバラ荘園(『ファニー』9月号)
- 季節風にのって(『週刊少女コミック』37号)
- 1974年
- ロジオン ロマーヌイチ ラスコーリニコフ -罪と罰より-(『別冊少女コミック』1月~3月号、原題「罪と罰」)
- キララ星人応答せよ(『週刊マーガレット』10号)
- なずなよなずな(『週刊少女コミック』13号~18号)
- 海にいるのは…(『別冊少女コミック』7月号)
- ほうせんか・ぱん(『別冊少女コミック』8月号)
- 夏の夜の夢(『ティーニー』8月号)
- ほたるの泉(『週刊少女コミック夏の増刊フラワーコミック』)
- 地球制服(『週刊少女コミック』37号)
- 銀の実を食べた(『別冊少女コミック』11月号)
- 1975年
- 1976年
- ヨハネがすき(『別冊少女コミック』1月号)
- ユーミン(『週刊少女コミック』4・5合併号~14号)
- すべて緑になる日まで(『別冊少女コミック』2月号)
- アポストロフィS(『JOTOMO』3月号)
- ローズティーセレモニー(『月刊ミミ』4月号)
- タンポポ(『プリンセス』5月号)
- おりしもそのときチャイコフスキーが(『月刊ミミ』7月号)
- まだ宵のくち(『JOTOMO』7月号)
- 七月七日に(『別冊少女コミック』7月号)
- きゃべつちょうちょ(『別冊少女コミック』8月号)
- さようなら女達
- 第1章 フン あんたは まだ めざめてないわ(『JOTOMO』9月号)
- 第2章 めざめかけても(『JOTOMO』10月号)
- 第3章 修羅場(『JOTOMO』11月号)
- 第4章 めざめることは(『JOTOMO』12月号)
- にじゅういちめんそうとあけちたんてい(『週刊マーガレット』40号)共著:木原敏江
- ハイネよんで(『別冊少女コミック』11月号)
- 1977年
- いたい棘いたくない棘(『月刊ミミ』2月号)
- 神秘のベールもいまやボロボロ…(『月刊セブンティーン』7月号)
- バナナブレッドのプディング
- Part1 インスタントコーヒーになる前(『月刊セブンティーン』11月号)
- Part2 ライナスの毛布(『月刊セブンティーン』12月号)
- Part3 ドッペルゲンガー?(『月刊セブンティーン』1978年1月号)
- Part4 人生にスロービデオがきいたなら(『月刊セブンティーン』1978年2月号)
- Part5 お酒の力をかりて…(『月刊セブンティーン』1978年3月号)
- 夏のおわりのト短調(『LaLa』10月号)
- シンジラレネーション(『月刊ミミ』11月号)
- 1978年
- ヒーヒズヒム(『週刊マーガレット』8号)
- 綿の国星
- 1. 綿の国星(『LaLa』5月号)
- 2. ペルシャ(『LaLa』9月号)
- 3. シルク・ムーン プチ・ロード(『LaLa』1979年2月号)
- 4. ミルクパン・ミルククラウン(『LaLa』1979年6月号、発表時は「番外編」)
- 5. カーニバル ナイト(『LaLa』1979年9月号)
- 6. ピップ・パップ・ギー(『LaLa』1980年1月号)
- 7. 日曜にリンス(『LaLa』1980年2月号)
- 8. 苺苺苺苺バイバイマイマイ(『LaLa』1980年5月号)
- 9. 八十八夜(『LaLa』1980年7・8月号)
- 10. 葡萄夜(『LaLa』1980年9月号)
- 11. 毛糸弦(『LaLa』1981年2月号)
- 12. 夜は瞬膜の此方(『LaLa』1981年9月号)
- 13. 猫草(『LaLa』1982年1月号)
- 14. かいかい(『LaLa』1982年2月号)
- 15. ド・シー(『LaLa』1982年5月号)
- 16. ペーパーサンド(『LaLa』1982年10月号)
- 17. チャーコールグレー(『LaLa』1983年2月号)
- 18. 晴れたら金の鈴(『LaLa』1983年10月号)
- 19. お月様の糞(『LaLa』1984年2月号)
- 20. ばら科(『LaLa』1984年4月号)
- 21. ギャザー(『LaLa』1985年2月号)
- 22. ねのくに(『LaLa』1986年2月号)
- 23. 椿の木の下で(『LaLa』1987年3月号)
- 草冠の姫(『別冊少女コミック』5月号)
- パスカルの群れ(『週刊少女コミック』25号)
- 1979年
- たそがれは逢魔の時間(『週刊少女コミック』4号)
- 四月会談(『ギャルズライフ』6月号)
- うしろの三人組(『小説怪物』5月号)
- ユーミンおもちゃ箱(『プチコミック』5月号)
- 赤すいか黄すいか(『月刊セブンティーン』11月号)
- 1980年
- 雛菊物語(『ギャルズライフ』4月号)
- 1981年
- 雪の日のすごし方(『グレープフルーツ』第2号)
- ミルク・ラプソディI(『上製本 綿の国星』に書き下ろし)
- ミルク・ラプソディII(『LaLa』4月号)
- 裏庭の柵をこえて(『LaLa』10・11月号)
- 1982年
- 桜時間(『プチフラワー』7月号)
- 密造アップルサイダー(『別冊LaLa』SUMMER号)
- 1984年
- 水枕羽枕(『プチフラワー』1月号)
- あまのかぐやま(『LaLa』7月号)
- 快速帆船(『デュオ』7月号)
- サマタイム(『別冊LaLa』9月号)
- 1985年
- ノン・レガート(『デュオ』3月号)
- ダリアの帯(『ぶ~け』8月号)
- 乱切りにんじん(『LaLa』9月号)
- 1987年
- 秋日子かく語りき(『ASUKA』1月号)
- ロングロングケーキ(『ASUKA』6月号)
- 庭はみどり川はブルー(『ASUKA』8月号)
- 水の中のティッシュペーパー(『ASUKA』10月号)
- 1988年
- 山羊の羊の駱駝の(『ASUKA』1月号)
- つるばらつるばら(『ASUKA』4月号)
- 夏の夜の獏(『ASUKA』7月号)
- 1989年
- ダイエット(『ASUKA』1月号)
- 毎日が夏休み(『ASUKA』7月号)
- 1990年
- 恋はニュートンのリンゴ(『ASUKA』5月号)
- 1993年
- ジィジィ(『ASUKA』7月号)
- 青い 固い 渋い(『ヤングロゼ』12月号)
- 1994年
- ロスト ハウス(『ヤングロゼ』4月号)
- 8月に生まれる子供(『ヤングロゼ』7月号)
- クレージーガーデン
- クレージーガーデンPART1(『ヤングロゼ』11月号)
- クレージーガーデンPART2 (『ヤングロゼ』1995年2月号)
- 1995年
- 雑草物語(『ヤングロゼ』5・6月号)
- クリスマスの奇跡(『ヤングロゼ』12月号)
[編集] 随筆
- エッセイ(1981年『デュオ』9~12月号)
- わたしの〆切あとさきLIFE(1983年『デュオ別冊大島弓子の世界』)
- サヴァビアン(1985年『別冊LaLa』3月号)
- 月の大通り(1988年『ASUKA』10月号)
- アンブラッセ(1989年『ASUKA』4月号)
- サバの秋の夜長(1989年『ASUKA』11月号)
- すばらしき昼食(1991年『ASUKA』6月号)
- わたしの屋根に雪つもりつ(1990年『ASUKA』2月号)
- サバタイム(1990年『ヤングロゼ』2月号~1991年1月号)
- サバの夏が来た(1990年『ASUKA』8月号)
- 大きな耳と長いしっぽ(1992年『ASUKA』5月号)
- サバの天国と地獄(1992年『ASUKA』8月号)
- 春ですこと(1988年『LaLa特別編集 Short Stories '88 SPRING』)
- ダージリング(1996年『ヤングロゼ』6~10月号)
- グーグーだって猫である(1996年『ヤングロゼ』11月号~1997年8月号、1997年『本の旅人』10月号~)
- 人生の大晦日(1999年『文藝春秋』10月号)
- オオシマさんちのもうひとつの猫日記(2000年『コミッカーズ』)
- ねこギンザ(2002年『BE・LOVE』No.6)
[編集] 絵本・画集
- 小幻想(1977年 白泉社チェリッシュブック)
- 9月の情景(1977年 小学館メルヘンリーフ)
- 大島弓子 ロマンと叙情イラスト傑作集(1978年 小学館)
- 万葉のうた(1978年 小学館)
- ディーゼルカー(1978年『リリカ』24号)
- 大島弓子の世界(1978年 徳間書店テレビランド増刊)
- 大島弓子自選複製原画集(1979年 白泉社チェリッシュギャラリー)
- すいーん星旅行記 Green Trip in Summer(1980年 徳間書店より書き下ろし)
- 大島弓子(1980年 朝日ソノラマトップレディカラーシリーズ)
- 昼の夢 夜の夢(1980年 白泉社)
- 綿の国星ケーキの本(1981年 白泉社ヒロインブック、共著:今田美奈子)
- night green 大島弓子詩画集(1994年 角川ルビー文庫)
- ちびねこ(1994年『おひさま』4月号、1995年4~8月号、1996年8月号~)
- 森のなかの1羽と3匹(1994年『MOE』10月号、1995年10月号、1996年7・10月号)
- コウモリ(1998年『MOE』1月号)
[編集] 小説
- ページワン(1978年『週刊少女コミック増刊フラワーデラックス』)
[編集] 挿画
- イメージアルバム『綿の国星』(1999年、CDジャケット)
- 長嶋有『ジャージの二人』(2003年、表紙イラスト)
[編集] 作品提供
[編集] 映画
- 赤すいか黄すいか(1982年)
- 監督:犬童一心/出演:山本裕子、富士秀也、毛利治子
- 四月怪談(1988年)
- 毎日が夏休み(1994年)
- 金髪の草原(1999年)
[編集] テレビドラマ
- パスカルの群(1992年 関西テレビ)
- 監督:島田元/出演:根津俊介、中村通代、浅見誠、井上博一、三浦保子
- ちょっと待って、神様(NHK、原作:「秋日子かく語りき」)
[編集] ラジオドラマ
- たそがれは逢魔の時間(1986年FM愛知)
[編集] 外部リンク
- テレビドラマ化作品 ちょっと待って、神様
- ファンサイト カルアミルク
- 復刊ドットコム 大島弓子 復刊リクエスト特集ページ