国鉄DD42形ディーゼル機関車
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DD42形ディーゼル機関車(でぃーでぃー42がたでぃーぜるきかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)のディーゼル機関車の一形式である。
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[編集] 製造の背景
国鉄がディーゼル機関車の開発を模索していたころ、国内の車両メーカーは国鉄および海外への売り込みをはかるべく、独自の機関車を設計・試作した。これらの機関車は、合計9形式が国鉄に借り入れられ、40代、のちに90代の形式を与えられて試用された。一部の形式は国鉄が正式に購入した。 それらの試作機関車のうち、入れ換え用として製造されたのが、本形式である。
[編集] 構造
エンジンは振興造機が製造した450馬力機関である。動力伝達方式は液体式を採用した。液体変速機はDD13形と同じDS1.2/1.35形である。いわゆるロッド駆動の機関車であり、動力は液体変速機から伸びた推進軸により各台車の車体中央よりの駆動軸に伝えられ、車体端側の駆動軸へはロッドを通じて伝達している。
運転室を車体の中央に配置し、車体を真横から見ると凸型をしている。車体は全体に丸みを帯びたデザインである。
[編集] 製造
1955年(昭和30年)10月に日本車輌製造で製造された。
[編集] 運用
1957年(昭和32年)4月から翌年3月までの1年間、国鉄が借り入て使用した。その後、1958年(昭和33年)に常総筑波鉄道(現関東鉄道)が購入し、DD900形DD901として常総線にて使用された。
1972年(昭和47年)3月に、エンジンをDD13形と同じDMF31SB(500馬力)に、液体変速機を新潟コンバータ製のDB138に換装した。
1974年(昭和49年)11月、鉾田線(現鹿島鉄道)に転属、ジェット燃料輸送等に使用された。現在は廃車され、常陸小川駅にて保存されている。
[編集] 主要諸元(国鉄時代)
- 全長:14.05m
- 全幅:2.724m
- 全高:4.022m
- 運転整備重量:51.6t
- 機関:振興造機製DMF36形ディーゼル機関2基
- 軸配置:B-B
- 出力:900PS/1500rpm
- 動力伝達方式:液体式
- 最大運転速度:
日本国有鉄道のディーゼル機関車 |
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