六師外道
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ヒンドゥー教 |
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基本教義 |
三神一体、輪廻、解脱 |
カースト |
神々 |
ブラフマー、シヴァ |
ヴィシュヌ |
インドラ、アグニ |
聖典 |
ヴェーダ |
マハーバーラタ |
ウパニシャッド |
ラーマーヤナ |
地域 |
インド、ネパール |
バリ島 |
六師 外道(ろくし げどう)とは、古代インドの仏教成立以前の諸教派の中で、有数の教派の総称。
釈迦と同時代のインドには、ヴェーダ学派を否定する自由な思想家が多数輩出し、ヴェーダの権威を否定する諸学説を提唱して盛んに議論していた。
原始仏典では、その諸学説を六十二見にまとめ、その中で主要なものを六師外道と総称した。
外道(げどう, tirthika, tirthaka)は、インドの仏教以外の他宗派の教説を指す言葉である。
[編集] 概要
- アジタ・ケーサカンバリン(Ajita Kesakambalin) - 順世派、チャールバーカ(Carvaka)の祖。唯物論者で、人間は地・水・火・風の4元素から成ると考えた。
- パクダ・カッチャーヤナ(Pakudha Kaccayana) - 七要素説(地、水、火、風、苦、楽および命)。
- プーラナ・カッサパ(Purana Kassapa) - 道徳否定論者
- マッカリ・ゴーサーラ(Makkhali Gosala) - アージーヴィカ教(邪命外道)の祖。決定論者
- サンジャヤ・ベーラッティプッタ(Sanjaya Belatthiputta) - 懐疑論者
- マハーヴィーラ(ニガンタ・ナータプッタ、Nigantha Nataputta) - ジャイナ教の開祖。相対論者
後に、各六師にそれぞれ15人の弟子がいるとし、これらを総称して九十六種外道とも言うようになった。
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