全日本鉄道労働組合総連合会
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全日本鉄道労働組合総連合会(ぜんにほんてつどうろうどうくみあいそうれんごうかい、英: Japan Confederation of Railway Workers Uion、JRU)は、JR各社の労働組合の連合組織。略称JR総連(-そうれん)。日本労働組合総連合会に加盟。
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[編集] 概要
現在、JR総連はJR東日本・JR北海道・JR貨物で多数派労働組合を形成。その他、日本テレコム・鉄道総研そして、鉄道関連(車内販売、古くは列車食堂やビュッフェ営業)としてホテル聚楽の労働組合、聚楽労組が加盟している。2005年7月1日現在、組合員数は6万1000人。
- 本部:東京都品川区西五反田3丁目2-13 目黒さつき会館
- 委員長:小田裕司
- 書記長:山下信二
[編集] 歴史
1987年の国鉄分割民営化にあたって、国鉄分割民営化に協力し、鉄道産業の再生と組合員の雇用を守るため、国鉄時代の国鉄動力車労働組合(動労)・鉄道労働組合(鉄労)・全国鉄道施設労働組合(全施労)・車輌労働組合(車労)・鉄輪会・社員労働組合・更に分割民営化に反対だった国鉄労働組合(国労)から分裂した真国鉄労働組合(真国労)などが、国鉄改革労働組合協議会を2月2日に結成。分割民営化後は各企業ごとの労働組合の連合体として全日本鉄道労働組合総連合会(鉄道労連)を発足させた。略称は後にJR総連としている。
しかし、動労と鉄労の2大労働組合系組員によって主導権争いが起こり、結局鉄労色の強いJR東海労組・JR西労組・JR四国労組・JR九州労組の4組合が分裂して総連を離脱した。これらの会社のJR総連支持派組合員はこれに反撥し、新組合JR東海労、JR西労、JR九州労(後に解散。JR九州ユニオンに合流)を結成し、総連に加盟、これらの会社では総連系の組合は少数派に転落した。その後1992年5月18日に、1987年2月28日に国労から分離発足した旧日本鉄道産業労働組合総連合(旧鉄産総連)労働組合が総連を離脱した4組合に合流し、日本鉄道労働組合連合会(JR連合)を発足させている。なお、2006年7月に組織問題からJR九州ユニオンがJR総連からの脱退を表明。JR四国・JR九州には現在、JR総連加盟組合は存在していない。
[編集] 傘下労働組合・組織
- 北海道旅客鉄道労働組合(JR北海道労組)
- 東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)
- JR東海労働組合(JR東海労)
- JR西日本労働組合(JR西労)
- 日本貨物鉄道労働組合(JR貨物労組)