伊江村
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伊江村(いえそん)は、沖縄県国頭郡の村。沖縄本島の本部半島から北西9kmの場所に位置する周囲22.4kmの伊江島から成る。
島中央から少し東にずれたところにある標高172.2mの城山(ぐすくやま)はタッチューの愛称で親しまれており、産業は主に農業、漁業から成り立っている。本部港からもフェリーで30分あまりということもあり、「日帰り可能な離島」としての人気も高い。
目次 |
[編集] 地理
- 沖縄本島本部半島の北西約9kmの位置にある伊江島一島の全部からなる。
- 川平、東江前、東江上、西江前、西江上、阿良(あら)、真謝(まじゃ)、西崎の8つの集落からなる。定期便のフェリーが発着する港がある川平周辺が、島の中心部になっている。
- 島の中央やや東よりには島の最高峰である城山(標高172.2m)がある。
- 島の北西部には在日米軍の演習場があり、島の面積の約35%を占める。
[編集] 字
- 川平(かわひら)
- 西之上(にしのうえ)
- 西之前(にしのまえ)
- 東江上(ひがしえうえ)
- 東江前(ひがしえまえ)
[編集] 歴史
旧石器時代から古代にかけての遺跡が数多くあり、特に島の南海岸の砂丘には多くの遺跡が連なる。
- 旧石器時代 化石人骨が発見されているが文化的な様相は不明。
- 貝塚時代前半(縄文時代) 貝塚時代早期の土器が発見され、以後、南海岸の砂丘や台地上に遺跡がある。
- 貝塚時代後半(弥生時代~平安時代) 前半同様、多くの遺跡があり、九州との交易が考えられている。
- グスク時代 この時代の遺跡は少ないが、中国などの陶磁器が発見されている。
- 14世紀、伊平屋とともに北山王の支配下にあった。
- 1701年(元禄14年) 東江村・西江村・川平村がおかれる
- 1875年(明治8年) 東江村が東江上村と東江前村に二分、西江村が西江上村と西江前村に二分。
- 1908年 村制施行。従来の村は字となる。
- 1944年(昭和19年) 九州疎開が始まる。
東江前から阿良、西江上から真謝が独立して行政区となる。
[編集] 行政
- 村長 大城勝正(2005年より)
[編集] 経済
[編集] 産業
- 農漁業のほか、観光業が盛んで、第一次産業と第三次産業の従事者比率はほぼ同じである。
- 農業では、沖縄県全体で盛んなサトウキビのほか、タバコ、花木、肉牛などの生産が盛んである。
- 品種改良されたサトウキビを使ってアサヒビールがエタノール実験プラントがある。島内にアサヒのロゴの実験スタンドがある。
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 健康
- 平均年齢
[編集] 教育
- 伊江村立伊江中学校
- 伊江村立伊江小学校
- 伊江村立西小学校
[編集] 島への交通
- 島南部の伊江港から、本部町の本部港まで定期便のフェリーが日に4~8往復運行している。
- 那覇港泊埠頭から、高速船が、1日1~2往復運航している。
- また、那覇空港からセスナ機による不定期便が就航している。
[編集] 島内の交通
- 路線バス・観光バス:伊江島観光バス
- タクシー:伊江交通
- レンタカー・レンタサイクルあり
[編集] 港湾
- 伊江港
[編集] 空港
[編集] 道路
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- リリーフィールド公園
- 伊江村青少年旅行村
[編集] 出身有名人
- 名嘉元浪村 (歌人、本名:名嘉元精一)
- 江島寂潮 (歌人、本名:名嘉元貫一)
- 小林寂鳥 (歌人、本名:島袋俊一)
[編集] その他
- 「伊江島ハンドゥー小」 (三大悲歌劇の一つ)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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