乾パン
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乾パン(かんパン)は、パンの一種。
小麦粉、砂糖、食塩、ショートニングなどにイーストを加えて発酵させた後、140-150℃で焼き上げてある。水分が少ないため、食感は硬くて味のないビスケットのようである。材料に黒ゴマを加える場合もある。
含水量が少ないため貯蔵性が高く、非常食としての他に、軍隊や登山者の携行食糧として用いられる。 糖分を補うために氷砂糖や金平糖が同梱されていることが多い。
袋入りで市販されているものの他に、缶入りとして保存性を高めたものもある。
[編集] 自衛隊の非常食用乾パン
大型と小型の2種類があり、それぞれ自衛隊の非常用糧食に使われている。
- 大型を採用している。大きさはおおよそ縦8cm、横5.5cm、厚さ1.5cm、重さ23g。表面に15個の針穴がある。これを10枚1包として1食としている。チューブに入れられた水飴も配布される。
- 小型を採用している。大きさはおおよそ縦3.2cm、横1.8cm、厚さ0.7cm、重さ3g。表面に2個の針穴がある。これを150g分、そして金平糖15gを同梱して1食としている。
乾パンのルーツは、大日本帝国陸軍がビスケットを改良して作った軍用糧食「乾麺麭」である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- THE戦闘糧食
- 「帝国陸軍伝統の非常食 カンパン」の項に、詳しくまとめられている。