中丸忠雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中丸 忠雄(なかまる ただお、1933年3月31日 - )は、日本の俳優。
東京都足立区伊興町に、電気工学士の息子として生れる。1953年、東京芸術大学洋画科を中退。1955年、「東宝ニューフェイス」に合格し、入社。同年、『ゴジラの逆襲』などに端役で出演し、1957年の『別れの茶摘歌姉妹編 お姉さんと呼んだ人』(本多猪四郎監督)で本格デビュー。岡本喜八監督の『独立愚連隊』(1959年)で注目を浴び、以降同監督作品の常連として活躍。他にも、精悍な容貌で、敵役や軍人役に持ち味を発揮し、『電送人間』(1960年)、『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965年)、『日本のいちばん長い日』(1967年)などの作品で強烈な印象を残した。
1968年、テレビドラマ『37階の男』に主演。同年に東宝を退社し、その後は主にテレビと舞台に活躍の足場を移して、『キイハンター』、『プレイガール』などの人気作品に出演した。テレビ時代劇水戸黄門では家老役を多く演じた。
評論家の中丸薫(明治天皇の孫を自称)は妻。
[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
- 地球防衛軍(1957年)
- 私は貝になりたい(1959年)
- 独立愚連隊(1959年)
- 暗黒街の対決(1960年)
- 電送人間(1960年)
- ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960年)
- どぶ鼠作戦(1962年)
- やま猫作戦(1962年)
- 若大将シリーズ
-
- 日本一の若大将(1962年)
- ハワイの若大将(1963年)
- 戦国野郎(1963年)
- 太平洋の翼(1963年)
- 国際秘密警察シリーズ
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年)
- 奇巖城の冒険(1966年)
- 乱れ雲(1967年)
- 日本のいちばん長い日(1967年)
- クレージーメキシコ大作戦(1968年)
- 日本沈没(1973年)
- メカゴジラの逆襲(1975年)
- 帝都大戦(1989年)