上海大学
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上海大学(シャンハイだいがく、Shanghai Daxue)は、中華人民共和国の上海市に属する市立重点大学で、中国”211工程”重点建設対象である。現任学長は中国政治協商委員会副主席、中国科学院会員の銭偉長教授。
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[編集] 概要
1958年に創設された。上海市政府に所属する市立重点大学。理科、工科、文科をカバーする総合大学で2004年の在校生51,000人のうち、学部学生25,000人、大学院修士と博士5,000人、外国留学生1,000人、成人教育学生20,000人。全日制学生数は上海一を誇る。教師、研究者が3,000人以上、うち中国科学院と中国工程院メンバーが10人、教授380人、助教授780人。面積167万平方メートル、図書館蔵書357万冊。早稲田大学、ニューヨーク市立大学、ミュンヘン大学、パリ第二大学、モスクワ大学、シドニー大学など数十所外国大学と提携している。上海大学は上海市を建設するため大勢の人材を育った、唯一”学者市長”と呼ばれた元上海市市長の徐匡迪氏もこの中の一人である。
- メイン・キャンパスは上海市宝山区上大路99号に所在する。
- 延長キャンパス(元上海工業大学)は上海市閘北区延長路149号に所在する。
- 嘉定キャンパス(元上海科技大学)は上海市嘉定区城中路20号に所在する。
[編集] 沿革
- 1958年、中国科学院華東分院より、上海科技大学創立。
- 1959年、上海第二科技学校創立。
- 1960年、上海工学院創立。
- 1972年、上海工学院と中国機械部に所属する上海機械学院(現上海理工大学)合併。
- 1979年、上海工学院と上海機械学院分離し、上海工業大学に改名。
- 1981年、上海第二科技学校から上海科技高等専門学校に昇進。
- 1983年、復旦大学、上海外国語学院(現上海外国語大学)、華東師範大学、上海科技大学、上海機械学院の分校と上海美術高等専門学校、上海法律高等専門学校を合併し、上海大学が発足。
- 1994年、上海工業大学、上海科技大学、元上海大学、上海科技高等専門学校を合併して、新上海大学になる。
[編集] 学部
日本の学部に相当する学院は理学院、法学院、文学院、美術学院、外国語学院、社会科学学院、生命科学学院、シドニー工商学院、国際工商と管理学院、通信技術工程学院、コンピュータ技術工程学院、材料科学学院、電気機械と自動化技術学院、環境と科学技術学院、映画と芸能技術学院、国際交流学院、不動産研究学院、高等技術学院、バスと車研究学院、成人教育学院、デジタル芸能技術学院、建築系、広告系、体育部など20の全日制学院を有し、58の本科専攻科目、100(1級:14、2級:86)の修士専攻科目、2の工商管理修士課程、23(1級:3、2級:20)の博士課程、9の博士後期課程がある。
[編集] 国家重点学科
2の中国教育部重点学科、1の上海市”重点中の重点”学科、3の上海市重点学科。力学研究と冶金は国内有数であり。上海宝山製鉄所、上海汽車製造集団、上海自動化儀表集団と緊密の関係を持っている。
[編集] 研究所
主要な研究所としては上海市応用数学と力学研究所、上海電子物理研究所、上海ロボット研究所、上海放射線応用研究所、上海生物医学工程研究所、上海大学冶金と材料研究所、上海光通信技術と通信研究所、上海熱処理技術研究所、上海車金属材料研究工程センター、車用鋼鉄研究所、上海司法研究所、東アジア仏教文化研究センター、社会発展研究センターなどがあり、総計79の研究機構を有する。