ロンリー・ハート
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ロンリー・ハート | ||
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イエス の アルバム | ||
リリース | 1983年11月7日 (US) | |
録音 | 1983年 | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 44:34 | |
レーベル | アトランティック・レコード(ATCO) | |
プロデュース | トレヴァー・ホーン | |
レビュー | ||
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イエス 年表 | ||
ドラマ (1980) |
ロンリー・ハート (1983) |
ビッグ・ジェネレイター (1987) |
ロンリー・ハート (90125) は、1983年に発表されたイエスのアルバム。それまでのプログレッシブなサウンドとは打って変わり、ポップな作風である。ちなみに原題の「90125」という数字は、ただの発売当時のレコードの品番であり、深い意味はない。
このアルバム発表時のメンバーは、ジョン・アンダーソン(ヴォーカル)、クリス・スクワイア(ベース)、トレヴァー・ラビン(ヴォーカル、ギター)、アラン・ホワイト(ドラムス)、トニー・ケイ(キーボード)の5人。そして、プロデュースはトレヴァー・ホーンが手掛けている。
メンバー・チェンジ~解散~新バンド「シネマ」結成を経て、再びイエス名義での活動が再開した。しかし、その再開の経緯や音楽性などから、本作をイエスとは認めないファンも多い。また、ロジャー・ディーンによるイエスのロゴマークがなくなり、簡素なアルバム・ジャケットになっているという点もファンからの評判はよくない。
何と言ってもプロデューサーのトレヴァー・ホーンの存在が大きい。イエスの代表作『こわれもの』(1972年)、『危機』(1972年)とは大きくサウンドが異なる。ポップなモダン・ロックに仕上がっており、歌詞も複雑で抽象的なものではなくなっている。その象徴的な楽曲が、アルバムの邦題にもなっている「ロンリー・ハート」である。この曲は、現在のところイエス唯一の全米ビルボード・チャート1位を獲得し、アルバムのヒットを牽引した。
いかにも80年代的な産業ロックと呼ぶにふさわしい作品であり、イエスの数あるアルバムの中で最も売れたのも『ロンリー・ハート』である。この成功を受けて、次作『ビッグ・ジェネレイター』(1987年)も同じ音楽性を打ち出したが、セールス的にはそれほど成功しなかった。
[編集] 収録曲
- Owner Of A Lonely Heart
- Hold On
- It Can Happen
- Changes
- Cinema
- Leave It
- Our Song
- City Of Love
- Hearts
[編集] リマスター盤
2004年にCDのリマスター盤が発売された。音質の向上が図られている他、以下のボーナス・トラックが追加収録されている。
- Leave It (Single Remix Bonus Track)
- Make It Easy (Bonus Track)
- It Can Happen (Cinema Version)
- It's Over (Bonus Track)
- Owner of a Lonely Heart (Extended Version) (Previously Unreleased Bonus Track)
- Leave It (A Capella Version Bonus Track)