ラチェット (楽器)
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ラチェット(英:ratchet、独:Ratsche、仏:crécelle、伊:raganella)は、体鳴楽器のひとつ。ラットルに分類される。打楽器奏者が演奏する。
歯車と、薄い木片などの舌から成る。舌の一方を固定し、他方に歯車を合わせる。歯車が回転すると、歯車の歯が舌をはじき(ラチェット機構)、これによって音がでる。これが継続するため、大きながらがらとした音がする。
全体を手などで保持して、歯車をハンドルで回して音を出すもの(ハンドル式)と、ハンドルをつかんで全体を振り回して音を出すもの(振り回し式)がある。
[編集] 使用例
- レオポルト・モーツァルト:おもちゃの交響曲
- ピョートル・チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』人形が夜中に動き出す場面で使用。
- リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』
- オットリーノ・レスピーギ:交響詩『ローマの松』・『ローマの祭』