ユリウス
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ユリウス (Julius) は、古代ローマの氏族名。ユリウス氏族はパトリキ系の氏族(ゲンス)の一つで自らの祖先がアエネイアスの息子ユルスであるとし、アエネイアスを通して女神ウェヌスにも連なると主張していた。ユリウス氏族の女性はユリアと呼ばれた。ユリウス氏族に属する代表的な家族としてカエサル家がある。
共和政末期ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルもユリウス氏族に属しており、カエサルが改めた暦にもユリウス暦としてこの名が使われている。さらにカエサルの跡を継いだガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス(アウグストゥス)が開始した帝政ローマにおいて、アウグストゥスから続く最初の元首の家系もユリウス氏族からユリウス・クラウディウス朝と呼ばれている。
後にローマ教皇の名としても使われた。またドイツ語の名前ともなった。
- ユリウスの氏族名を持つローマ人
- ドイツ語の個人名ユリウス