モーグリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モーグリ
- ラドヤード・キップリングの小説『ジャングル・ブック』の主人公。インド人の少年で、オオカミに育てられた。名前はカエルの意味で、オオカミと違って体に毛がないから。なお、ディズニーにより同名タイトル『ジャングル・ブック』でアニメーション映画化もされている。
- コンピュータゲーム「ファイナルファンタジーシリーズ」に登場するキャラクター。本項で述べる。
モーグリ(Moogle、作品によってはMoglie)は、スクウェア・エニックス(旧スクウェア)の人気ゲームソフト「ファイナルファンタジーシリーズ」(以下FFシリーズ)に登場する架空の生物。チョコボやサボテンダーなどと共に、同シリーズの人気マスコット的キャラクターになっている。
[編集] 特徴
「モーグリ」の名前はモグラとコウモリを混合して作られたもの。
真っ白な体に、コウモリのような形状の小さな赤い翼が生えている。一応飛ぶこともできるが、あまり得意ではない。頭にはポンポンのようなものがついているが、触られるのを極度に嫌う。普段は暗いところを好み、森の奥深くに生息している。非常におとなしい性格であり、「クポッ!」や「クポー」という鳴き声をあげる(語尾に「クポ」と付けて言葉をしゃべる場合もある)。
初めて登場したのは『ファイナルファンタジーIII』だが、その時は「ニャー」という鳴き声だった。それ以降はほぼ毎シリーズに登場し、鳴き声も「クポー」などに統一された。『ファイナルファンタジーVI』ではモーグリ族の「モグ」がパーティのメンバーにも加わり、バトルでは「踊り」を生かした攻撃を繰り出す(装備する武器は槍)。
モーグリの血液型の1つとして「黒足アヒル型」という物が確認されている(『ファイナルファンタジーVI』で、モーグリであるモグが自称)。
ちなみに、『ファイナルファンタジーVI』で、モグが瓦礫の塔が崩れそうになり落ちそうになったとき、エドガーによってUFOキャッチャーのぬいぐるみのようにクレーンで吊り上げられて救出されたことがある。
『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』、『ファイナルファンタジーXII』などでは今までのシリーズと外見が大きく異なり、ウサギの獣人のような姿に近くなっている。
[編集] 主な登場シリーズ
- ファイナルファンタジーIII
- 大魔導師ドーガと暮らしている。 DS版ではWi-Fiコネクションを通じてメールのやりとりを行う「モグネット」の案内役として世界各地の村や町にいる。
- ファイナルファンタジーV
- 森に住む生物として登場。小心者で人間の前にはあまり姿を現さないとされている。
- バル城のクルルの部屋にもいる。モーグリ同士でテレパシーを送る能力を持つ。
- ファイナルファンタジーVI
- 上記の通りパーティメンバーとして「モグ」が活躍する。モグを含むモーグリ達は序盤の一部の戦闘に参加したり、物語の分岐点にて「シナリオを選んでクポ!」と言う道案内として登場するが、正式にモグが仲間となるのは中盤あたりから。世界崩壊前に仲間にするにはアイテム「金の髪飾り」との二者択一となり、この時にモグを選ばないと、次に仲間にする機会は世界崩壊後の飛空艇入手後になる。
- ファイナルファンタジーVII
- パーティメンバーのケット・シーが常に大きなモーグリのぬいぐるみ(デブ・モーグリ)の頭上に乗っており、移動・攻撃はこのぬいぐるみを操作して行う。
- その他、召喚獣「チョコボ&モーグリ」として登場。
- ファイナルファンタジーVIII
- カードゲームの絵札の1つ「コモーグリ」に描かれている。
- 乱入型G.F.「コモーグリ」として登場。ただし、ポケットステーションが必要となる。
- ファイナルファンタジーIX
- 本来メニュー画面で行っていた作業の一部の代わり役として登場。笛により呼び出されたり、各地それぞれの固有のモーグリがセーブ・テント使用などの作業を行う場所となる。
- ファイナルファンタジーX
- パーティーメンバーのルールーが持つ武器・ぬいぐるみの種類の1つにモーグリがある。
- ファイナルファンタジーX-2
- 「きぐるみ士」のドレスフィアで主人公ユウナがモーグリのぬいぐるみをかぶる。
- ファイナルファンタジーXI
- 人間とは別の獣人の一つとして扱われており、各国家にてモグハウスを運営し、冒険者であるプレイヤーのお世話をしてくれる。ゲーム内でのイベントの案内役でもあり、特定の場所にてアイテムの授与や売買を行う。
- ファイナルファンタジータクティクスアドバンス
- 人間とは別の種族の一つとして扱われており、戦闘にも参加する。
- ファイナルファンタジーXII
- 人間とは別の種族の一つとして扱われている。
- この物語の史上で、最初の飛空艇建造を行う。エンジニアを特に多く輩出する一族。
- 聖剣伝説シリーズ
- ステータス異常の1つとして登場。パーティキャラがモーグリの姿になり無力になってしまうというもの。
- チョコボの不思議なダンジョンシリーズ
- 主人公のパートナーとして登場。2ではNPCとしてダンジョンを共に冒険することになる。
- 半熟英雄シリーズ
- 2作目『ああ世界よ半熟なれ・・・』よりエッグモンスターとして登場。「素潜り」とかけた駄洒落であり、シュノーケルを付けてトライデントを装備している。なぜか風船で浮かんでいるのに水中だと思いこんでいて、敵を魚と間違えて攻撃する。
- チョコボレーシング ~幻界へのロード~
- プレイヤーキャラの1人として登場する。
- ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial
- プレイヤーキャラの1人として登場する。
- キングダムハーツシリーズ
- 町などで登場する。IIではある程度の合成材料を持っていけば、アイテムを合成してくれる。そのうち、モーグリが腕を上げると、かなりいいものを作ってくれる場合もある。
- マリオバスケ 3on3
- マリオシリーズのゲームでは初登場。ゲームスタート時は使用できないが、FFシリーズからのゲストキャラクターの1人として参戦する。キャラクターのタイプは個性派の「トリッキー」。スペシャルショットで「モーグリダンス」を使用する。(マリオバスケ 3on3の公式サイト)