メジャーリーグ (映画)
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「メジャーリーグ」(Major League)は、1989年のアメリカ映画。メジャーリーグを舞台にした野球映画である。
続編に「メジャーリーグ2」、「メジャーリーグ3」がある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ストーリー
メジャーリーグに属するクリーブランド・インディアンスは34年も優勝から遠ざかっている弱小球団。夫の跡を継いだ新オーナーのレイチェルは1年の観客動員数が60万人を下回れば本拠地の移転が認められることを利用してマイアミ移転を目論む。そのために集められた選手は奇妙な選手たちばかりだった。シーズン直前、ジェイクは恋人だったリンに偶然出会う。彼女は既に別の男性と婚約していたが、彼はあきらめようとはしなかった。一方チームはシーズンが始まっても低空飛行を続けていた。が、とある日近眼を克服したリッキーの活躍で快勝し、チームに勢いがつき始める。60勝61敗となった日、チームはレイチェルの企みを知る。これに発奮した彼らは怒涛の快進撃を見せ、ついに同率でニューヨーク・ヤンキースとのプレーオフに臨む。インディアンスの優勝は、そしてジェイクの恋の行方は―。
[編集] スタッフ
- 監督:デイヴィッド・ウォード
- 脚本:デイヴィッド・ウォード
- 製作:クリス・チェイサー/アービー・スミス
- 製作総指揮:マーク・ローゼンバーグ
- 撮影:レイナルド・ヴィラロボス
- 編集:デニス・M・ヒル
- 音楽:ジェイムズ・ニュートン・ハワード
- 美術:ジェフリー・ハワード
[編集] キャスト
- ジェイク・テイラー:トム・ベレンジャー
- メキシカンリーグでプレーしたのちインディアンスに入団。ポジションはキャッチャー。背番号7。以前は最優秀選手に輝いたこともあったが、ひざの故障でここ数年は低迷している。リンへの想いを忘れられずにいる。
- リッキー・ボーン:チャーリー・シーン
- 刑務所を出所したのちインディアンスに入団。ポジションはピッチャー。背番号99。ストレートに力はあったがコントロールが恐ろしく悪く、ルーがマイナー行きを告げようとしたそのときに実は近眼であることが判明。眼鏡をかけたのを機に見違えるピッチングを披露する。登板時のテーマソング、愛称はWild Thing。 背番号99とは剛速球を意味する。(99マイル=160km/h)
- ロジャー・ドーン:コービン・バーンセン
- ゴルフバッグを持ってキャンプに参加。ポジションはサード。背番号24。打撃は目を見張るものがあるが、守備がお粗末。将来設計を理由に危険なプレーを避けていたが、ジェイクに指摘されて以来変わるようになる。
- レイチェル・フェルプス:マーガレット・ホイットン
- ダンサー上がりの新オーナー。遠征の飛行機をプロペラ機やバスに変えたり、ロッカーのシャワーの修理をしないなどあの手この手を使ってチームを負けさせようとする。
- ルー・ブラウン:ジェームズ・ギャモン
- 万年最下位のチームの監督。
- リン・ウェルズ:レネ・ルッソ
- ジェイクの元恋人であると同時に水泳選手でもあった。現在は図書館で働いていて、既に婚約相手もいる。
- ウィリー・メイズ・ヘイズ:ウェズリー・スナイプス
- 当初インディアンスのキャンプには召集されていなかったため、1日で宿舎から追放されるがダッシュの練習中にパジャマ姿で乱入。俊足を見せつけ入団が決定する。ポジションはセンター。背番号00。
- チャーリー・ドノヴァン:チャールズ・サイファース
- インディアンスのGM。一応レイチェルの計画の補佐役だが、実はチームの勝利を何よりも願っている。
- ペドロ・セラノ:デニス・ヘイスバート
- 信仰の自由を求めてキューバから亡命した。ポジションはライト。背番号13。熱心なブードゥー教信者。ロッカーは葉巻やらラム酒やらでごったがえしている。彼曰く、イエスもいい神だがそれではカーブが打てないらしい。スキンヘッドで、頭髪は大きなかみそり(ナイフ)でそり上げている。
- ハリー・ドイル:ボブ・ウェッカー
- インディアンスの試合の実況アナウンサー。愛ある毒舌家。
[編集] エピソード
この映画が公開され、のちに「2」が製作されることとなる(この映画には石橋貴明が出演している)が、これがヒットしたせいなのか、本物のクリーブランド・インディアンスも1994年頃からアメリカン・リーグの強豪チームとして快進撃し、1995年にはアメリカンリーグ優勝を果たしている。
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