ミーン・ミスター・マスタード
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ミーン・ミスター・マスタード (Mean Mr. Musterd) は、1969年に発表されたビートルズのアルバム『アビイ・ロード』のB面メドレーの前半メドレーに登場する曲のひとつで、前曲の「サン・キング」同様ジョン・レノン作の曲。
この曲は1968年頃ビートルズのメンバーがインドに滞在していた時に作られた曲で内容はマスタード氏というホームレスの男の日常を綴った(?)というもの。直訳すると「いやらしいマスタード氏」となる。
また、この曲には次曲の「ポリシーン・パン」の主人公、パンが登場するくだりがあるがパンはマスタード氏の妹であると紹介されている。どうやらこの曲と次曲は連作扱いとなっているようだ。
マスタード氏の妹パンの名前について、最初ジョンは「シャーリー」という名前をつけていて「Dirty Old Man」という仮題がつけられたデモ・セッション(アンソロジーには「Mean Mr.Musterd」のタイトルで収録)でもシャーリーと歌っているが、この曲と次の「ポリシーン・パン」の間に来る「ハー・マジェスティー」がカットされて最後に回され、2曲がくっついた形でメドレー全曲を通しでプレイすることになったため、ジョンは急遽妹の名前をパンに書き改めてメドレーの曲に関係性を持たせることにした。
ちなみにこの曲の歌詞にある「DIRTY OLD MAN」というフレーズは、サザンオールスターズの52枚目のシングル「DIRTY OLD MAN ~さらば夏よ~」のタイトルにも使われている。 一般的な邦訳としては「ふしだらな男」である。