マルモッタン美術館
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マルモッタン美術館 (Musée Marmottan Monet) は、パリにある美術館である。フランス印象派の画家クロード・モネの作品のコレクションで知られる。
パリ市内、ブーローニュの森にほど近い場所にあるマルモッタン美術館は、フランス語の館名をMusée Marmottan Monet(マルモッタン・モネ美術館)と言い、世界最大級のモネのコレクションを誇る。特に、印象派という流派名の由来となったモネの代表作『印象・日の出』を所蔵することで名高い。
美術館の基礎をつくったのは美術史家・収集家のポール・マルモッタン(1856-1932)であった。美術館の建物は1840年、ある貴族が狩猟用に建てたものを、ポールの父でジロンド県の役人であったジュール・マルモッタンが1882年に購入し、邸宅に改造したものである。ポール・マルモッタンの死後、彼の美術コレクションはアカデミー・デ・ボザールに寄贈され、1934年から美術館として公開された。なお、ポール・マルモッタンの収集品は印象派絵画ではなく、新古典主義(ナポレオンの時代に流行した絵画様式)の絵画と、アンピール様式の調度品であった。1957年、モネの医者であったジョルジュ・ド・ベリオの収集品が、ベリオの娘のド・モンシー夫人から寄贈された。『印象・日の出』はこのコレクションに含まれていた。さらに1966年、モネの次男ミシェル・モネより、父親の画家モネの作品多数が寄贈された。マルモッタン美術館はこの他にも、多くの個人コレクションからの寄贈を受け、印象派絵画の殿堂となっている。