ポリシーン・パン
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ポリシーン・パン(Polythene Pam)は、1969年に発表されたビートルズのアルバム『アビイ・ロード』のB面メドレーに登場するジョン・レノン作の曲だが、このアルバムがビートルズにとって実質ラストのアルバムであるため、ジョン作としては実質最後の公式発表曲となってしまった。
この曲は前曲「ミーン・ミスター・マスタード」の続編。マスタード氏の妹・パン・マスタード嬢の事を歌ったもので、彼女も兄同様ホームレスなのだがジョン曰く「魅力的な女だ」と歌われている。ジョンは、わざときついリバプール訛りでこの曲を歌っている。
曲のヒロインであるパンは、ジョンがツアー先で出会った女性がモデルである。その女性がジョンを慰めるためにポリ袋をかぶっておどけてみせたことが元になっているという。このエピソードについてジョンもポールも語っていることから事実であることは間違いないが、二人の証言は時期や場所などが微妙に異なっている。
タイトルのポリシーンとは、ポリエチレン(Polyethylene)からジョンが作った造語。歌詞の中には、イギリスのタブロイド誌ニュース・オブ・ザ・ワールドが登場する。
なお、余談だか、この曲と前曲の間にポール・マッカートニー作の「ハー・マジェスティー」が入る予定だったがカットされたというエピソードがある(「ハー・マジェスティー」の冒頭に入るジャーンという音は前曲の一部だった部分)。
この曲は歌い終わった後ギター・ソロが奏でられて終了。ポール・マッカートニー作の次曲「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」につながっていくが、レコーディングにおいても続けて演奏されている。