ピーター&ゴードン
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ピーター&ゴードン(Peter&Gordon)はイギリスでピーター・アッシャーとゴードン・ウォーラーによって結成され、1964年に「愛なき世界」(en:A World Without Love)で一躍有名になったブリティッシュ・インベイジョン時代のデュオ。
ピーター・アッシャーの妹(女優のジェーン・アッシャー)が当時ポール・マッカートニーと交際していたため、ピーター&ゴードンはマッカートニーによって書かれた「Lennon&McCartney」名義の何曲かをレコーディングしている。
主なヒット曲に「Nobody I Know」「True Love Ways」(バディー・ホリー作)、「I Go To Pieces」(デル・シャノン作)「I Don't Want To See You Again」等がある。 又、メロディアスなヒット曲「Woman」は「Bernard Webb」作というクレジットになっているが本当はポール・マッカートニー作である。 これは曲が彼らの評判なしでヒットするかどうかを試すために故意に名前を隠して発表したためである。
1965年には来日してコンサートも開いた。
1967年に発表した「Lady Godiva」と「Sunday for Tea」でヒットから遠ざかり、その後解散している。
その後ピーター・アッシャーは海を渡ってカリフォルニアでプロデューサーとして成功し、リンダ・ロンシュタット、ジェームス・テイラー、シェールなど70年代に多数のヒットを世に送り出している。
一方ゴードン・ウォーラーに至ってはソロとして活動を継続したが表舞台に返り咲くことは無かった。 ただヴァーティゴ・レーベルに残したソロアルバムは人気のある同レーベルのカタログの中でも、 最もレアで入手しづらいため現在は大変な高値で取引されている。
2006年4月に、ピーター&ゴードンは39年ぶりにニューヨークにおいて再結成。それを聞いた ポール・マッカートニーは祝辞を送っている。