パラサウロロフス
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パラサウロロフス | |||||||||||||||||||||||||||||||
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復元図 |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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種 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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パラサウロロフス, Parasaurolophusは、白亜紀後期の北米大陸に生息した大型の鳥脚類。
パラサウロロフスは、コリトサウルスやランベオサウルスなどと同様に、内部に空間のある頭骨の構造を持つ。パラサウロロフスの場合、鼻腔から頭骨後方へと伸びる骨の管があり、そこから管の先端で折り返して頭骨内部へと導かれる。この骨の管は全長が1.8mで大人一人分に相当するが、内部構造はもっと複雑なので、実際に空気が通る道は3m以上に達する。
この構造の目的としては、発見当初から様々な説が流れた。水中で呼吸するための空気だめであったり、もしくはシュノーケルだった。もちろん、タンクにしては用量が小さすぎるし、シュノーケルにしろ構造の先に穴など開いていなかったので、これらの説は恐竜が水中で暮らしていたとされていた時代の先入観が生んだものである。
現在では、鼻腔内部の表面積を増やすことによって嗅覚を発達させた、内部で声を反響させることでより大きな声を出せたなどの説が主流になっている。