バラゴン
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バラゴン (Baragon) は東宝の怪獣映画の『フランケンシュタイン対地底怪獣』、『怪獣総進撃』、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場した架空の怪獣である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 特徴
「地底怪獣」という二つ名を最初に賜った怪獣である。正式名称は「バラナス・ドラゴン」。普段は前足を地面に付けた四足歩行形態であるが、戦闘時には後ろ肢で立ち上がることもある。また、怒ると耳が側頭部に起きあがる。また角が発光する、初代のみ口から熱線を吐く。
[編集] 着ぐるみ
本怪獣の着ぐるみは、『フランケンシュタイン対地底怪獣』で作成・使用された後、頭などを取り替えられ、『ウルトラQ』のパゴス、『ウルトラマン』のネロンガ、マグラー、ガボラと使用され、『怪獣総進撃』で再びバラゴンとして復元使用された。
[編集] 登場作品
公開順。
- 『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年)
- 『怪獣総進撃』(1968年)
- 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)
- 『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)ではライブフィルムで登場した。
[編集] 『フランケンシュタイン対地底怪獣』のバラゴン
秋田油田の地下から出現。白根山付近のロッジで人間を一人残らず食べてしまい、それがフランケンシュタインのしわざと誤解された。フランケンシュタインと戦い、頸骨を折られて倒された。動きが敏捷であり、地中からの奇襲攻撃を得意としフランケンシュタインを翻弄した。口からは熱線を吐く。
- 身長:25メートル
- 体重:250トン
[編集] 『怪獣総進撃』のバラゴン
二代目と思われる。怪獣ランドの怪獣として登場し、キラアク星人に操られたが劇中での破壊シーンはない(企画段階ではパリを襲う予定であったがゴロザウルスに変更された。ただ、劇中では「地底怪獣が出現」と言われている)。キラアク星人の基地攻撃にも参加していない。
- 身長・体重は初代と同じ
[編集] 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のバラゴン
護国三聖獣の一つである「地の神・婆羅護吽」として登場した。妙高山から出現し、箱根大涌谷でゴジラと対決する。ジャンプしての噛み付きや体当たりなどを仕掛け奮戦するも、体格差などでとても及ばず敗退。やはり、このときも熱線を吐くことはなかった。
また、「普段マグマの近くに生息しているためゴジラの熱線に強い」と設定されているが、劇中では熱線一発で倒されている(ゴジラは蹴りや踏み付け攻撃をしているが熱線をバラゴンに向けて放ったのはとどめの一撃のみ)。
目撃したカップルに「可愛い」と言われて記念写真を撮られたり、ゴジラと戦っている最中、現場中継のアナウンサーに「頑張れ!赤い怪獣!」と応援されたりといった、ユーモラスな演出がされた。
スーツアクターは太田理愛。演技指導においては四足歩行時に膝を付かないことに注意が払われたという。太田理愛は東宝怪獣映画史上初の女性スーツアクターとなった。
- 身長:30メートル
- 全幅:24.5メートル
- 体重:1万トン
[編集] その他の作品
PS2用ソフト『ゴジラ怪獣大乱闘地球最終決戦』では、素早い動きで敵怪獣を翻弄、地中から奇襲をかける。武器は口から吐く火炎攻撃。