バイロン・モレノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バイロン・モレノ(Byron Moreno, 1969年11月23日 - )はエクアドル出身のサッカーの元審判。かつてはFIFAによる国際審判資格を所持していたが、2002 FIFAワールドカップ以後にFIFAによって除名された。
主審として2002 FIFAワールドカップに参加。6月18日の韓国対イタリア戦を裁いた。この試合中、トッティは2枚のイエローカードを出されて退場、また延長戦ではイタリアのゴールをオフサイドと判定した。このふたつの判定はのちにFIFA公認のDVDビデオである「FIFA FEVER」において「世紀の十大誤審」の6位と7位に選定されている。
また、その後にエクアドルの首都であるキト市の市議選に出馬。その際、キト市のリガ・デ・キト(LDUキト)対グアヤキル市のバルセロナSCという国内で最も白熱する伝統の一戦において、オフィシャルがロスタイムを6分と表示したにもかかわらず、リガ・デ・キトが逆転するまで試合終了の笛を吹かなかった。ロスタイムは12分にも及んだという。なお、市議選には落選している。
その後、理由は明示されていないが国際審判リストからFIFAによって除名されている。また、審判養成学校を設立すると宣言した、という逸話がある。