ハタネズミ
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ハタネズミ(畑鼠、英名Japanese field vole;Japanese grass vole)は、茶褐色で尾が短い日本固有種のネズミである。哺乳綱ネズミ目ネズミ科に分類される。成獣は頭胴長9.5~13.6cm、尾長2.9~5.0cm体重22~62gほどである。南部に生息する個体のほうが体が大きめ。背面の毛色は茶色または灰黄赤色で、腹面は灰白色。
本州、九州、佐渡島、能登島に分布。造林地や高山のハイマツ帯、田畑などに巣穴を掘り生活している。イネ科、キク科を中心とする草を食べる。秋になると巣穴に食料を貯える。時々大発生し、イネ、根菜、造林地などの樹木、果樹に大きな被害を及ぼすことがある。捕食者はイタチ、トビ、ヘビなど。
夜行性。日没と日の出前の2,3時間に活動することが多い。生まれたての子は無毛で目が閉じている。生後6日ほどで切歯が生え、生後10日ほどで目が開き、巣の周りを動き回るようになる。寿命は約1年で、オスよりメスのほうが長生き。
[編集] 亜種
- アカハタネズミ(M.n.brevicorpus) 佐渡に生息。