ドリームワークス
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ドリームワークスSKG(DreamWorks SKG)は、アメリカの映画会社。
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[編集] 概要
ディズニーの製作部門のトップであったジェフリー・カッツェンバーグが、会長であったマイケル・アイズナーとの争いの結果、退社したのをきっかけに、映画監督のスティーヴン・スピルバーグ、レコード会社経営者のデヴィッド・ゲフィンを誘って設立した会社として有名である。ちなみに「アミスタッド」以降の全てのスピルバーグ監督作品を制作している(一部は他の会社との合作にあたる)。
SKGは3人の設立者、Spielberg、Katzenberg、Geffenの頭文字をとったものである。1994年設立。
[編集] 買収に至る経緯
ヒットした映画作品は多いが、現代の映画会社の経営が、過去の作品の映像ソフト化やテレビ放映権収入に多くを依存しているのに対して、同社は過去のストックが少ない為に、経営状態は苦しい。
この為、財務体質の改善を目的として、音楽部門であるドリームワークス・レコードは2003年にユニバーサルミュージックに売却された。
2004年には、アニメ部門をドリームワークス・アニメーションSKGとして分社化し、ニューヨーク証券取引所に株式上場した。
しかし、会社本体は2005年12月11日、負債を含め約16億ドルでパラマウントピクチャーズに買収されることとなった。
[編集] 角川グループとの提携
日本におけるこの会社の映画の配給はUIPを通して上映され、ビデオ・DVDはユニバーサル・ピクチャーズにより発売されていたが、2004年に角川ホールディングスが同社との提携を発表、その結果ドリームワークス関連事業を角川グループが独占できるようになった。映画配給はアスミック・エースが、DVD販売は角川エンタテイメントがそれぞれ担当している(角川エンタテイメントが販売する作品はアスミックなどが発売する方式をとっているが、ドリームワークス作品のみ一社発売、販売体制をとっている。ドリームワークス設立当初に制作された作品に関しては、現在もユニバーサルが発売・販売権を持っている)。世界各国では現在ドリームワークス作品はパラマウント映画扱いとなっているが、日本では当面この体制が続くと思われる。
[編集] 主な映画作品
- 1997年「ピースメーカー」
- 1997年「アミスタッド」
- 1998年「プライベート・ライアン」
- 1998年「アンツ」
- 1998年「ディープ・インパクト」
- 1999年「アメリカン・ビューティー」
- 1999年「ギャラクシー・クエスト」
- 2000年「チキンラン」
- 2000年「キャスト・アウェイ」
- 2000年「グラディエーター」
- 2001年「シュレック」
- 2002年「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
- 2002年「マイノリティ・リポート」
- 2003年「ペイチェック」
- 2004年「シュレック2」
- 2005年「シャーク・テイル」
- 2005年「宇宙戦争」
- 2005年「マダガスカル」
- 2005年「アイランド」
- 2006年「森のリトル・ギャング」
- 2007年 「トランスフォーマー」(予定)
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