デュカット
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デュカット(Dukat)はアメリカのSFテレビドラマ『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』に登場する人物。カーデシア人。カーデシアの軍人・政治家で階級はガル(司令官クラス)。宇宙ステーションディープ・スペース・ナインの前身テロック・ノールの司令官。ファーストネームとミドルネームを頭文字で表すとS・G。マーク・アレイモが演じた。日本語版の吹き替えは幹本雄之。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
カーデシアの中央司令部に属する軍人。ディープ・スペース・ナインにおいて惑星連邦とカーデシアの間に問題が発生すると登場し、協力し合うこともあるが、あわよくばカーデシアの権益を取り戻そうとする。
カーデシアの諜報機関であるオブシディアンオーダーがロミュラン帝国のタルシアーと共同でドミニオンを支配する創設者の惑星を攻撃したが全滅されられたことによって、2372年にカーデシア内でクーデターが勃発し政府が失脚した。デュカットはこの機に乗じて新政府側に寝返りデタパ評議会の軍事顧問となった。
ベイジョーを占領していた時代、ベイジョー人女性トーラ・ナプレムとの間に娘トーラ・ジヤルをもうけた。デュカットには正妻と7人の子がいたため、ジヤル達を同居させずによその惑星に追いやったところブリーンに襲撃され、行方不明となっていた。その後、キラ・ネリスの協力もあってブリーン領の惑星に囚われていた娘を発見し家族として遇したところ、社会の批判にあい家族は離散、自身は輸送船艦長に左遷された。
カーデシアがクリンゴン人に侵攻されると、バード・オブ・プレイを手に入れて独自にクリンゴン対抗策を政府に主張するが受け入れられなかった。そこで2373年、自らがカーデシアに君臨するため、ドミニオンと同盟を締結した。これによりドミニオン戦争が勃発した。一時はディープ・スペース・ナインを占領するなどの勢いを見せた。しかしディープ・スペース・ナインを惑星連邦に奪還された際、惑星連邦に協力した最愛の娘をダマールに殺害され精神的に病んでしまった。しばらくは惑星連邦に捕虜として治療、収監された。
ベイジョー人であるキラ・ネリスに好意を抱いたりベンジャミン・シスコ大佐が古代ベイジョーの船(太陽光を受けて進む)でDS9からカーデシアまで到達した際に祝砲を撃つなどなかなかユニークな性格である。