テキストエディタ
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テキストエディタ (text editor) は、コンピュータで文字情報のみのファイル(テキストファイル)を作成、編集、保存するためのソフトウェア(プログラム)である。文字情報の入力、削除、コピー、貼り付け、検索、置換、整形などの機能を一般的に備えている。これらの基本的な機能を備えたエディタはOSに付属していることが多い。しかし、さらに多機能なテキストエディタ(例えば、検索や置換に正規表現が使用可能なもの)がしばしば用いられる。
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[編集] 様々なテキストエディタ
[編集] 編集形態
現在は、画面上に編集するテキストを表示し、その上でカーソルを移動させて編集を行なうテキストエディタが主流である。このようなエディタはスクリーンエディタと呼ばれる。しかし、それ以前のテキストエディタは、CUIを用いて編集を行なう、ラインエディタと呼ばれるテキストエディタが広く用いられていた。また、入力されたテキストを、正規表現等の一定の規則に従って変換して出力するストリームエディタもある。
[編集] GUIへの対応
GUIでは、SDI (Single Document Interface)やMDI (Multiple Document Interface)などの表示形態がある。SDIの場合は、ひとつのウィンドウ内にひとつのデータのみを保持することになり、複数のデータを処理する場合は、複数のウィンドウを開くことになる。複数のデータを他のアプリケーションと見比べながら作業するには都合がいいが、その分、ウィンドウ管理が繁雑になる。MDIの場合は、ひとつのウィンドウ内に複数のデータを展開することができ、ウィンドウのかわりにタブなどの機能を通してデータを利用する。また他にも、EmacsやgVimの様に、ひとつのウィンドウ内に複数のデータを保持し、コマンドまたはタブを通じてアクセスするものもある。
[編集] テキストの種類
大抵のテキストエディタは文字情報だけを持つプレーンテキストという文章を扱うのに対し、ソフトウェアによっては文字情報に加えて、個々の文字に色や書体、スタイルなどを持たせることができる場合がある。そのようなスタイル情報も含んだ文章のことをマルチスタイルテキストまたはリッチテキストと呼ぶ。
[編集] スクリプト
テキストエディタの中にはスクリプト、またはマクロと呼ばれる、編集作業の自動化、機能拡張、さらにはテキストエディタのインターフェイスそのものの変更を行える機能を持っているものもある。スクリプトには、言語インタプリタなどの他のアプリケーションの機能を利用するもの、独自に開発されたもの、作業手順の自動記録などの機能を通じて利用するものなどの種類がある。代表的なスクリプトには、Emacsのelisp、秀丸エディタの秀丸マクロなどがある。スクリプトを利用することにより、ファイル管理や、ネットワーク通信まで行えるテキストエディタ以上の総合的な利用を行なうことが出来る場合もある。
[編集] その他の種類
テキストエディタの中には、打鍵時に音がなったり、入力画面の背景に壁紙を挿入したりするような、アクセサリ的要素の強い機能を持つものもある。また、日本向けでは、縦書用のインターフェイスを持ち、普通の縦書文書を書くのと同じように利用することのできるものもある。
基本的な機能だけを持つテキストエディタは比較的作成しやすいため、プログラミングの入門として適当であるとの見方もあり、パソコン上で動作するものがオンラインソフトウェアとして数多く出回っている。
[編集] テキストエディタの利用目的
[編集] 日常的な文書編集
テキストエディタの利用目的に、日常的な文書の編集がある。業務用文書に付いては、リッチテキストやオフィスアプリケーションによる文書が主体だが、メールを書いたり、メモを取る場合などには、負担の軽いテキストエディタが利用されることが多い。アプリケーションによっては、一般のテキストエディタ相当のものが組み込まれている場合や、テキストエディタそのものを呼び出す機能の付いている場合もある。
[編集] プログラミング
テキストエディタの古くからの利用目的のひとつに、プログラミングがある。プログラミングには多様な文字列の高速な編集機能を必要とするため、プログラミング向けの機能を持っている特殊なエディタが多々ある。具体的な機能には、プログラム言語の種類による予約語の色分け、入力の補完、コンパイラや外部アプリケーションとの連携、自動インデントなどがある。これらにより、プログラミングの負担を大幅に減らし、大きなプログラムを作る際の補助となるので、プログラミング向けのテキストエディタも少なくない。
[編集] データ編集
テキストエディタを通じてログファイルなどの固定長、可変長のデータを編集する場合もある。この際に、一部のエディタは矩形コピー、矩形貼り付け(「箱型」、「ボックス」など、エディタによって呼称に揺れがある)などの機能通じて、作業負担を大幅に減らしてくれる。また、業務用の場合、何万行、何十メガバイトといった巨大なデータを扱う必要もあり、こうしたデータの扱いにすぐれたテキストエディタが求められることがある。
[編集] 代表的なテキストエディタ
[編集] スクリーンエディタ
[編集] ラインエディタ
[編集] ストリームエディタ
[編集] その他のテキストエディタ
- サクラエディタ
- 秀丸エディタ
- Aprotool TM Editor
- dana
- EdTex
- EmEditor
- Jedit
- K2Editor
- mi
- Mifes
- NoEditor
- Notepad++
- Peggy
- Scribes
- Space Editor
- TeraPad
- Textpad
- Vz Editor
- WZ EDITOR
- xyzzy