ティンクルスタースプライツ
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ティンクルスタースプライツは縦スクロール対戦シューティングゲームのシリーズ、またはその第1作目のタイトルである。
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[編集] ティンクルスタースプライツ
ティンクルスタースプライツ | |
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ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケードゲーム[AC] NEOGEO[NG] NEOGEO CD[NC] セガサターン[SS] ドリームキャスト[DC] |
開発元 | ADK |
発売元 | AC:ADK NG:SNK NC:ADK SS:ADK DC:SNK |
人数 | 1〜2人 |
メディア | AC:Multi Video System NG:ロムカセット NC:CD-ROM SS:CD-ROM DC:GD-ROM |
発売日 | AC: NG:1997年1月31日 NC:1997年2月21日 SS:1997年12月18日 PS:2000年3月23日 |
価格 | NG: NC: SS: DC:2,800円 |
シリーズ第1作目で、開発はADK。使用基板はMulti Video System。シューティングゲームで二人のプレイヤーが互いにほぼ等しい性能のキャラクターとシステムで対戦することを主体にした作品は極めてユニークであり、同性能状態が存在しないチェンジエアブレードとウィングウォーを除けば日本のアーケードにおいては当作品と旋光の輪舞のわずか2作品を数えるのみである。元ADK社の品質管理(デバッガー)だった人物によると、元のアイデアは、ADK入社試験・書類選考への関本氏の応募企画「対戦シューティング」であり、「連爆送り」以外の様々なプロトタイプバージョンも存在したとの事。
かわいいキャラクター等のため人気を博し、対戦の要素を盛り込んだことで対戦プレイヤーも生まれた。しかし、第一作完成と同時に、この作品におけるキーマンであった関本氏(ゲームバランス編集・音響)、瀬川氏(音響)が退社した為、長期に渡って続編は製作されず、対戦格闘ゲームほどの大ヒットにはならなかった。
1997年にはセガサターン、2000年にはドリームキャスト (SNK発売)に移植された。
[編集] キャラクター
使用可能なキャラクターは13キャラあり、それぞれスピード・ショット性能・エキストラアタックなどに差がある。キャラクターデザインは藤ノ宮深森。
- ロードラン
- リアリー・ティル
- アーサー・シュミット
- ヤン・ヤンヤン
- なんじゃもんじゃ
- マッキー&ペンテル
- ド・スケベイ
- ティンカー&リンカー
- メヴィウス親衛隊(グリフォン、エヴィン&バーン)
- ダークラン
- メヴィウス
- メモリー女王
- スプライツ
- 美鈴キサラギ&校長先生(SS版セガサターンモードのみ)
[編集] システム
- 連爆
- 編隊ザコを破壊したときに出る爆風で隣接するザコを破壊すること。上手く破壊すれば、次々に編隊ザコを巻き込んで破壊することができ、その数によって相手に送られる攻撃ザコの数が決まる。また、相手から送られた攻撃ザコを爆風に巻き込むことで相手にリバースやエキストラアタックを返すこともできる、攻撃と防御を兼ね備えたシステムでもある。
- パーフェクト
- 1回の起爆で編隊すべてのザコを連爆により破壊することができると「パーフェクト」となり、こちらの攻撃速度が上がる、相手からの攻撃速度が下がる、チャージアタックに使用するゲージがたまるなど多くのボーナスを得ることができる。このため、いかに多くのパーフェクトをとることができるか、いかに相手のパーフェクトを邪魔することができるかが、このゲームの肝となる。
- チャージアタック
- ショットボタンを押し続け、画面下部のゲージがレベル1以上となった場合に使用可能。ザコやボスの攻撃、エキストラアタック等を貫通する。威力や性能、チャージが完了するまでに掛かる時間はキャラ毎に異なる。
- エキストラアタック
- レベル2以上のチャージアタックを撃った時や、リバーサル破壊時に、相手に向かって飛んで行く特殊攻撃のこと。性能はキャラ毎に異なり、破壊は不可能。
- オーブ
- 時々ザコ編隊に紛れている青い玉。爆風やボムで破壊可能。オーブ出現前には、必ず画面上部に「!!」というマークが現れる。破壊すると、フィーバーが発生し、フィーバー中は連爆により発生する攻撃ザコが通常より多くなる。
- 死神
- 開始から一定時間が過ぎるか、お互いに連爆をしていないと画面上部より出現し、プレイヤーキャラクターを延々追いかける、いわゆるお邪魔キャラ。これに当たると、1発でライフが0になり負けとなる。攻撃や爆風への巻き込みにより破壊可能だが、破壊するたびに耐久力・移動速度が上昇してゆく。なお、ボムを使えば耐久力がどれだけ高くても一撃で破壊可能。
[編集] ティンクルスター スプライツ ~La Petite Princesse~
ティンクルスター スプライツ ~La Petite Princesse~ | |
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ジャンル | シューティング |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | SNKプレイモア |
発売元 | SNKプレイモア |
人数 | 1〜2人 |
発売日 | 2005年7月28日 |
価格 | 6,090円 (税込) |
その他 | マルチマッチングBB対応 |
ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-はシリーズ2作目であり前作であるティンクルスタースプライツの続編。グラフィックが3Dになり、KDDIのマッチングサービスマルチマッチングBBに対応したプレイステーション2用ソフト。2005年7月28日にSNKプレイモアからリリースされた。
[編集] キャラクター
[編集] プレイヤーキャラクター
- フリーシア・ローズマリー(声優:清水愛)
- ガオガオ(声優:山田茉莉)
- ヴィエル=ア=ルゥ
- リアリー・リィズ
- シエル=ア=ルゥ
- ヤン・ヤンヤン
- ド・エッヂ
- リータム&メーリィ
- マルゥ&ソワン
- メモリー女王
- ダーク・ラン
- リアリー・ティル
- ロードラン
- 天神ミコト
[編集] ゲストキャラクター
- アーサー・シュミット
- マッキー&ペンテル
- ティンカー&リンカー
- ド・スケベイ
- メヴィウス
[編集] システム
メインのシステムは前作をほぼ踏襲している。
前作からの変更点としては、ゲームスピードの低下、ステージ(移動可能範囲)の拡大などがあげられる。そのため、前作と同じ構成の編隊ザコであっても、パーフェクトをとるための有効な連爆方法が異なる場合がある。また、相手の攻撃ザコをリバースした際に爆風が発生しなくなり、それを利用した連爆はできなくなった。
[編集] おまけ要素
- 隠しキャラクター(ティル・ラン・ミコト)
- それぞれ、ストーリーモード中に出会うと、プレイヤーキャラクターとして使用可能となる。
- SS版オープニングムービー
- ランを使用してキャラクターモードをクリアすることで、ギャラリーモードから閲覧可能になる。
- NEOGEO版ティンクルスタースプライツ
- キャラクターモードをティル・ラン・ミコトを使ってそれぞれ1回以上クリアすることでプレイ可能になる。
[編集] 派生作品
・かのっしゅ!
- ゲームシステムを流用した、GC-mapleによる同人ゲーム。Kanon及び、AIRのキャラクターが登場。ライフはゲージ制になっている。既に頒布終了しているが、続編の『かのっしゅ!2 -Triangle Vacation-』も出ており、こちらは現在もダウンロード販売等で入手可能。
・東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.
- ゲームシステムを流用した、上海アリス幻樂団による同人ゲーム。東方Project第9弾。シリーズ恒例の弾幕があるなど、ゲーム性はだいぶ異なる。また、PC-9801時代にもシステムを流用した『東方夢時空 ~ Phantasmagoria of Dim.Dream』(東方Project第3弾)を出している。