ダントン級戦艦
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ダントン級戦艦(ダントンきゅうせんかん、Danton class battleship )は、第一次世界大戦前にリベルテ級に続いてフランス海軍が竣工させた最後の準弩級戦艦の艦級。同型艦は「ダントン」、「コンドルセ」、「ディドロ」、「ミラボー」、「ヴェルニョー」、「ヴォルテール」の6隻。ネームシップの「ダントン」は1911年に竣工し、第一次世界大戦中の1917年3月19日、地中海でドイツ潜水艦「U-64」に撃沈されている。
[編集] 艦形について
船体は平甲板型である。前弩級戦艦特有の全長に比べて船体の幅が狭いという船体で、艦首は垂直に断ち落とされている。
リベルテ級の錨が巻き上げられると船体に埋め込まれるという凝った作りは本級にも踏襲され、後のクールベ級、プロヴァンス級にも受け継がれた。一方で前級の「装飾過多のため、外洋航行時の安定性が悪い」という悪評を改善する為に艦橋構造は簡略化され、「鉄の城」という趣の外観である。
主砲は新設計の「1906年型30.5cm(45口径)砲」を頂部の膨らんだ楕円柱形の連装砲塔に纏め、日露戦争時の戦訓に基づき1番主砲塔と艦橋は二段の装甲司令塔とし、この設計も弩級戦艦に引き継がれた。円柱状の主脚の上には見張り台と探照台、マストが配置された。1番から5番までの煙突を挟み込むように、両舷に「1902年型24cm(50口径)砲」の連装砲塔6基を3基ずつ振り分けた。後ろに立った単脚檣には簡素な見張り台が設けられた他、後部には後向きの2番主砲塔、艦尾には艦長室が設けられた。
[編集] 副砲等
副砲は破壊力を重視して「1902年型24cm(50口径)砲」を採用した。当時、列強の主力戦艦では主砲の能力を補う目的で装甲巡洋艦の主砲と同等の7~12インチ砲を積む事が流行してた。 この砲は重量62kgの徹甲弾を14,500m先まで飛ばす事ができた。これを最上甲板に砲塔形式で片舷6基12門の計24門を装備した。その他に対水雷艇用に「88mm(40口径)砲」を単装24門(後に艦首尾部の8門を撤去して16門に)、45cm水中魚雷発射管3基を装備した。
[編集] 主要目
- 常備排水量:18400t
- 全長:146.6m
- 全幅:25.8m
- 吃水:9.2m
- 速力:19kt
- 乗員:850~921名
- 武装
- 45口径30.5cm連装砲2基
- 50口径24cm連装砲6基
- 65口径7.5cm単装砲16基
- 4.7cm単装砲10基
- 45cm水中魚雷発射管2門
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