タラブコ
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タラブコ(Tarabuco)とは、ボリビアのチュキサカ県にあるちいさな町。 スクレからバスで約2時間のところにある、山間の町である。
伝統的な衣装を身につけた人々と、特徴的な祭りで有名。 ケチュア語が多く話されているが、スペイン語もほぼ通じる。
以前はチチカカ湖周辺に住んでいた人たちがインカ帝国に追われてこの地にやってきたと言われている。
[編集] タラブコの祭り (プフリャイ)
毎年3月頃に、タラブコではプフリャイ(pujllay)と呼ばれる祭りが開かれる。 男性は牛の皮で作った堅く黒いヘルメットをかぶり、大きな1枚布の真ん中に頭を通す穴をあけたポンチョを着て踊る。スペインからの侵略者を撃退したことが祭りの起源とされ、踊りは足を強く踏みならす勇壮なものである。
スペイン侵略以前から信仰されている大地の神パチャママに捧げるために、チチャと呼ばれる酒を飲み、地面に撒く。
ボリビアの祭りの多くが観光化している中、タラブコの祭りは開催期日を広く知らせることもせず、地元の伝統的な祭りとして行なわれている。このため、タラブコの祭りを見るためには祭りが開かれそうな時期にスクレ近辺に長期滞在して情報収集をしなければならない。