ゾフィー (ウルトラシリーズ)
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ゾフィー(ゾフィ、Zoffy)は、ウルトラシリーズに登場するキャラクターの一人。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 特徴
初代ウルトラマンたちと同じM78星雲人。年齢は2万5千歳。容姿は初代ウルトラマンに似ているが、胸や肩にリベット状の突起(胸の6対の突起はかつて怪獣軍団と戦ったときの武功を称えた勲章であり、エネルギーを吸収する部分で、肩の3対の突起は宇宙警備隊の隊長であることを示す)が付いているほか、身体の赤色部分の形状が若干異なる。『ウルトラマン』のシナリオでは「ゾフィ」と表記され『ウルトラマンレオ』までの出演クレジットもそれにならっていたが、出版物や関連商品では「ゾフィー」と記されることが多く、1984年の映画『ウルトラマンZOFFY』以降「ゾフィー」に統一された。ゾフィーは『ウルトラマンA』で再登場するまで長い間出番が無く、'60年代の出版物では「ゾーフィ」という名前でゼットン星人と混同されたり、ウルトラ兄弟の一員と設定されてからも不正確なイラストで紹介されるなど、かなり曖昧な形で扱われてきた。しかし、出演の機会が増えてウルトラ兄弟の長兄として認知された'72年頃からは知名度も上がり、ソフビ人形等の商品化もされるようになった。
設定上は、ウルトラ兄弟一の戦力を持つ実力者とされているが、映像作品上では兄弟のサポートに徹することが多く、しかも戦闘の結果敵の罠に落ちたり敗北したりすることも多い。しかし、独特の魅力を持っているため、根強い人気がある。
[編集] 登場作品
[編集] テレビシリーズ
- 『ウルトラマン』(1966年) - 第39話
- 『ウルトラマンA』(1972年) - 第1話、第5話、第13話、第14話、第23話、第26話、第27話、第35話
- 『ウルトラマンタロウ』(1973年) - 第1話、第18話、第19話、第25話、第33話、第34話、第40話
- 『ウルトラマンレオ』(1974年) - 第38話、第39話
- 『ウルトラマンメビウス』(2006年) - 第15話、第24話
[編集] 劇場版・オリジナルビデオ
- 『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(1979年)
- 『ウルトラマン怪獣大決戦』(1979年)
- 『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』(1984年)
- 『ウルトラマン物語』(1984年)
- 『ウルトラマンネオス』(2000年) - 第2話、第11話、第12話
- 『新世紀ウルトラマン伝説』(2002年)
- 『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』(2003年)
- 『ヒカリサーガ』SAGA2,SAGA3(2006年)
- 劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006年)
[編集] 「ウルトラマン」最終回のゾフィー
『ウルトラマン』最終話「さらばウルトラマン」に登場。ウルトラマンが宇宙恐竜ゼットンに敗れた直後に赤い球体の姿で飛来した。「宇宙警備隊員ゾフィ」と名乗っている。瀕死のウルトラマンを蘇生させ故郷へ帰るよう説得したが、その命をハヤタに譲りたいと願うウルトラマンの意思に感銘を受け、ハヤタにも新たな命を与えた。そして、ウルトラマンとハヤタの体を分離させると、ウルトラマンを光の国へ連れ帰った。
準備稿の段階では、ゾフィがゼットンを倒しており、蘇生用の新しい命は一つしかなかったため、ウルトラマンが自身を犠牲にしてその命をハヤタに譲る形で物語を終えている。
ゾフィを演じたのは古谷敏(ウルトラマンとの一人二役)であり、声はナレーターの浦野光が担当。ゾフィの胴体部分は、ウルトラマンのAタイプ用のスーツを改修したもので、顔はCタイプと同型のマスクであった。またマスク中央のとさか部分先端が黒く塗られている。
[編集] 第二期「ウルトラ兄弟」の長兄ゾフィー
『帰ってきたウルトラマン』放映当時に、雑誌上でウルトラ兄弟が設定され、その長男とされ、以後定着した。最終回ではバット星人が「裏切り者のウルトラ兄弟」の筆頭として紹介された。
『ウルトラマンA』第1話・第5話・第13話・第14話・第23話、第26話、第27話、第35話に登場。第13話・第14話ではヤプールによってゴルゴダ星の十字架に他のウルトラ兄弟と共に磔にされるなど、苦戦した。その後も第23話・第26話等の重要局面に登場。第35話では超獣との水中戦に苦戦するAを救っている。
『ウルトラマンタロウ』でもたびたび登場。第18話ではタロウの救援に駆けつけ、火山怪鳥バードンと対峙し、敗北。第25話にも登場した後、第33話・第34話ではZATに協力する科学者・大谷博士の身体を借りて地球に一時滞在している。第40話では暴君怪獣タイラントを海王星で迎え撃つが、敗れている。
『ウルトラマンレオ』には第38話・第39話で登場。ババルウ星人の計略にかかり他の兄弟と共にレオと同士討ちすることになる。
その後も劇場版映画にウルトラ兄弟の長兄として何度か出演。1984年には映画『ウルトラマンZOFFY』では、主役の建前で、ウルトラシリーズの名場面集的な映画のホスト役として歴代ウルトラマンの活躍を観客に語った。
そして、2000年にはオリジナルビデオ作品『ウルトラマンネオス』にも宇宙警備隊隊長として登場し、ネオスの戦いを支援した。
雑誌設定等では「ウルトラ兄弟の長兄で最強の戦士」というイメージが作られていたが、実際の客演時は脇役に徹しており、劇中における戦績は目立たない。
[編集] ゾフィーの能力
- 身長:45メートル
- 体重:4万トン(後に4万5千トンに変更された。また、ウルトラ兄弟の設定以前では1万トンとの記述もあり)
- 年齢:2万5千歳
- 飛行速度:マッハ10
- 走行速度:時速650Km
- 水中速度:300ノット
- ジャンプ力:450m
- 腕力:16万トンタンカーを持ち上げる
※普段は支部の一つ、M25星雲で指揮をとっている。
- M87光線
- ウルトラ兄弟の単体光線技のなかで最も威力が高いとされる必殺技。名前は決してM78の誤植ではなく、「光の国公認世界記録の87万度の熱線」を放射する事による。「M」はミラクルの略である。意外に披露の機会が少なく、初登場は『ウルトラマンA』第14話でゾフィーの能力を奪ったエースキラーがテスト用エースロボットに向けて発射するという形だった。このときはビーム型ではなくエネルギー光球を投げつけるという形であった。その後、ウルトラ兄弟が光線技を一斉射撃するときにそれらしい光線が確認されているが、ポーズも形状も明確ではなく、M87光線の実態は長い間謎であった。よく知られる右手を前方に伸ばしたポーズから発射するパターンが初めて映像化されたのは、映画『ウルトラマンZOFFY』においてであった。映画『ウルトラマン物語』では、右手を前方に伸ばしたポーズから発射するAタイプと、両腕をL字型に組んで発射するBタイプの両方を使用している。
- Z光線
- 対バードン戦で放った稲妻状の光線。バードンに打撃は与えたが、大きなダメージには至らなかった。一部の資料や映画『ウルトラマン怪獣大決戦』では、この光線がM87光線とされていたが、現在では別物という扱いになっている。
- ウルトラフロスト
- 両手の先を合わせて発射する霧状の物質で相手を凍結させる。バードンに倒されたウルトラマンタロウの身体を凍結させて完全死を防いだ。
- ウルトラトゥインクルウェイ
- 宇宙空間を越えて物体を転送する光の道。バードンに倒されたタロウの身体をウルトラの星へ運ぶために使用された。
- テレポーテーション
- 通常空間から異次元空間へ瞬時に移動が可能。『ウルトラマンA』23話で、異次元に突入した北斗をエースに変身させるために、夕子を異次元に連れて行った。
- ウルトラコンバーター
- 対アリブンタ、ギロン人戦の際に装着していた十字形のブレスレット。ウルトラ戦士の活動に必要なエネルギーを蓄えているらしく、これをAに与えることにより、エネルギーが尽きかけていたAを回復させた。
- ウルトラマジックレイ
- 高エネルギーを発する多面体のアイテム。『ウルトラマンA』35話で、超獣ドリームギラスとの水中戦に苦戦するAを助けるために天空から投下され、湖の水を蒸発させた。
- ウルトラクロスガード
- 映画『ウルトラマンZOFFY』で、突然襲ってきた宇宙船の光線を、腕を交差させて防いだ。その後、M87光線で反撃して倒した。
- ウルトラチャージ
- ゴルゴダ星でヤプールの罠にかかった際に使用。ウルトラ4兄弟がAを取り囲み、自分達のエネルギーを与えてAだけを脱出させた。
- ウルトラリバース
- ウルトラ6兄弟共通の特殊能力。人間に乗り移って意識と行動を操る。『ウルトラマンタロウ』34話で使用、ZATの各隊員と合体しているウルトラ兄弟が、テンペラー星人から姿を隠すために、付近で練習をしていた6人のバレーボールチームに再合体した。
[編集] 声の出演
- 浦野光(ウルトラマン第39話、ウルトラマンZOFFY)
- 市川治(ウルトラマンA第13話)
- 鹿島信哉(ウルトラマンタロウ第33話、第34話)
- 津田喬(ウルトラマン物語)
- 大滝明利(ウルトラマンネオス)
- 田中秀幸(ウルトラマンメビウス)
[編集] ウルトラマンボーイのウルころに登場したゾフィー
第225話「開幕! ウルトラオリンピックの巻」に登場。ケットル星人に不意打ちをくらい倒れる。