セヴァーン組曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
セヴァーン組曲またはセヴァーン川組曲(The Severn Suite)作品87は、エドワード・エルガーが晩年の1930年に作曲したブラス・バンドのための作品。オーケストラ用にも編曲された。ジョージ・バーナード・ショーに献呈されている。セヴァーン川とは、ウェールズからエルガーの故郷であるイングランド西部にかけてを流れる、イギリス最長の川である。
この作品はクリスタル・パレスで行われるナショナル・ブラス・バンド・チャンピオン・シップの課題曲として作曲された。習作時代に書き留めていた主題を用いて作曲されており、また一部に1870年代に木管五重奏のために作曲した小品が転用されている。なお、エルガーが書いたのはピアノ・スコアまでで、ブラス・バンドのためのスコアはヘンリー・ギールによって完成された。このブラス・バンド版は1930年9月にクリスタル・パレスで初演された。
その後エルガーは、この作品を自らオーケストラのために編曲した。この編曲で原曲の変ロ長調からハ長調に変更された。このオーケストラ版は1933年にウスター音楽祭でエルガー自身の指揮によって公的な初演が行われたが、エルガーは前年1932年の3月にこれをレコード録音している。
[編集] 曲の構成
全曲で約20分である。各曲の標題はオーケストラ編曲の際につけられた。エルガーは1929年から故郷の近くの都市ウスターに移り住んでいたが、これらの標題はウスターの建築物や歴史にちなんでいる。
- ウスター城(序奏) Worcester Castle (Introduction)
- 槍試合(トッカータ) Tournament (Toccata)
- 大聖堂(フーガ) The Cathedral (Fugue)
- 騎士領にて(メヌエット) In the Commandery (Menuet)
- 終曲 Coda
[編集] 編曲
オリジナルのブラス・バンド版とオーケストラ版の他に、次の編曲がある。
- 吹奏楽 - 2つの版それぞれを基に、アルフレッド・リードが1981年に編曲した。
- オルガン - エルガーの存命中に友人アイヴァー・アトキンズが編曲し、「オルガン・ソナタ第2番」と名付けられた。