ストラトス・フォー
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『ストラトス・フォー』(STRATOS 4)は、日本のアニメ作品。
2003年1月上旬から同年3月下旬まで(テレビ埼玉の場合1月4日から3月29日)全13回に渡りUHFアニメとしてTV放映された他、続編としてOVA2シリーズ、完結編(全2巻)がリリースされた。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 概要
本作は、キャラ萌えとマニアックな軍用兵器ネタを融合させる形で作成されたオリジナルSFアニメであり、特に軍事オタクの話題を呼んだ作品である。
更に、UHFアニメにありがちなお色気満点の内容となっており、必然性のない迎撃機の搭乗スタイル(上半身を極端に前傾させた騎乗スタイル。劇中では主に後方アングルから描かれる)やコスプレ(チャイナドレス)、水着、温泉シーン等、この方向でのファンサービスも抜かりはないという意欲作でもある。
なおTV放映の他、OVAで続編(第1シリーズ:X-1 RETURN TO BASE、X-2 DISPERSION、第2シリーズ:ADVANCE)が制作された。もりたけしによる小説版も、メディアファクトリーから出版されている。
また、この続編OVA(『ADVANCE』)では軍事評論家の岡部いさく氏も実名でアニメキャラとして出演している。
[編集] あらすじ
流星群や隕石、彗星の絶え間ない襲来に脅かされる近未来の地球。沖縄県の下地島基地に配属されている国連の対天体災害対策組織である『天体危機管理機構(the Cosmic Emergency Management Agency)』のメテオスイーパー(彗星迎撃部隊)の高々度迎撃機パイロット本庄美風は、菊原香鈴、中村彩雲、土井静羽ら仲間達と共に迎撃機TSR-2(劇中ではTSR.2MSとなっている。『ADVANCE』ではMiG-31MSに機種変更)を駆り、宇宙の脅威から地球を守る事になる。エリート家庭に生まれた美風は流されるままメテオスイーパーとなり、何事にも無気力であったが、流星迎撃の任務を通じて大空と宇宙、そして宇宙で活躍するコメットブラスター(宇宙にて迎撃任務を遂行するエリート部隊)への憧れを抱き、努力と葛藤を重ねていく。
後半は、地球人並みの自我を持つ宇宙ウイルス「スペースシード」(以後、「SS」と表記)の侵食汚染による、各部隊の状況へと描写が移っていく。SSに寄生された者達は自我を乗っ取られるばかりでなく、SSが異様なほどの栄養分を欲する為に食欲が増大し、食料を手当たり次第食らうようになる。更には唇同士でのキスを介してSSを他の人間にも寄生させ、犠牲者をどんどん増やしていく。SSに寄生され宇宙ステーションに拉致された仲間達の救出作業が、物語のクライマックスとなった。
結果的にTVシリーズでは、彗星迎撃や基地の仲間の共同作業で復活させた超高度迎撃機ストラトス・ゼロ(OVAで「ストラトス・フォー」と改名)の活躍や描写もされないまま物語は完結するが、後のOVA『完結編』にて、主人公である美風達4人が下地島基地で組み立てた1号機と岐阜基地で新造された2号機の2機に搭乗し、地上から宇宙に向かって巨大彗星を撃破するという大役を果たした。
[編集] 登場人物
[編集] 初期から登場のキャラクター
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- 本庄美風(ほんじょう みかぜ)(声:かかずゆみ) スリーサイズ:B82/W59/H84
- 家族全員がエリートパイロットである一家に生まれたお嬢様だが、周囲からはとてもそんな雰囲気を感じさせない少女。当初は何事もそつなくこなす模範生であったが、次第に自身の目標が見出せずやる気を持てずにいた。しかし、宇宙に行くという目標を見つけてからは、元の明るく活発で友達想いな性格へと戻った。
- 表情がコロコロと変わり、苦しんでいる人は放っておけない。考えるよりも先に身体が動くタイプだが、それが災いしてハチャメチャな騒動を起こす事もある。足がいっぱいある生き物は嫌い(ただしエビやカニのように食用のものは除く)。料理が大の苦手。
- 菊原香鈴(きくはら かりん)(声:折笠富美子)
- 候補生の中では最年少の少女で、ナビゲーターとしての能力は優秀。幼い頃、SSに寄生された者達に襲われたトラウマで心を閉ざしていたが、美風達と触れていくにつれて、徐々に明るさを取り戻していった。
- 実は香鈴自身もSSに寄生された身であるが、他の者とは違って自我は以前のままを保っているという、極めて稀な存在。ただし、食欲についてはSSの影響を受けてか、華奢な外見とは裏腹に大食らいとなってしまっている。猫(特にテイトク)が大の苦手。暇な時には、いつも誰かに携帯電話でメールを送っている。
- 中村彩雲(なかむら あやも)(声:菊池志穂【『完結編』のみ園崎未恵】) スリーサイズ:B84/W59/H85
- 地球の平和を守るという強い正義感と使命感でコメットブラスター候補生に志願した体育会系の熱血少女。物事をハッキリ言うタイプで、同期の翼とは常につまらない理由での口喧嘩が絶えない状態にある。
- 『ADVANCE』では、コメットブラスターの試験に落ちた際、政治家の父親が送ってきた手紙の内容もあってかなり落ち込んでいた。
- 土井静羽(どい しずは)(声:清水香里) スリーサイズ:B86/W59/H87
- 美風達候補生達のお姉さん的存在。おっとりしているが、様々な資格を取得しているライセンスマニアで、コメットブラスターに志願した理由も最初はその一つを得る為に過ぎなかったが、今では美風達と共に純粋に宇宙に行きたいという気持ちを持つ。精神的に強く、危険な行為も平然と行う危なっかしい面を覗かせる事もある。
- カメラマンである父親の奇妙なセンスを理解出来ず、その反発からライセンスマニアになっているらしい。
- 如月沙弥華(きさらぎ さやか)(声:大原さやか)
- 下地島基地の教官。美風達には厳しい鬼教官として恐れられているが、誰よりも彼女達の事を気にかけている。和馬にベタ惚れしており、酔った勢いで彼に抱きつく事が多い。故に和馬と旧知の仲でもあるランの事を一方的にライバル視しており、彼女が和馬に接すると嫉妬心と敵意をむき出しにするなど、美風達よりも子供っぽい所がある。
- 現役時代、美風同様の迎撃任務失敗が原因で多くの犠牲者を出してしまった事がトラウマとなり、パイロットを引退。それ以後は教官の職に就いていたが、『コード00』発令の際には彩雲と組んでの迎撃任務に当たった。
- 『ADVANCE』ではミッターヒューバーから熱烈なラブコールを受けているが、なびく事なく和馬を引き寄せる材料にしている。ナイジェル87級の彗星が連続で落下してきた際には、再びパイロットとして活躍した。
- 岩崎和馬(いわさき かずま)(声:辻谷耕史)
- 下地島基地の教官。かつてはコメットブラスターでもあった凄腕のパイロットで、現在においてもその腕は衰えていない。候補生達が迷いを抱いている際には、さり気なく彼らに助言する事もある。候補生時代には、中華料理店『広陳』で世話になっており、飼い猫のアリスに「テイトク」という名を付けた。最近では、ランとの関係を美風達候補生から怪しまれる事もある。
- 『ADVANCE』では、再度コメットブラスターとして第8オービタルステーションに所属していたが、無人迎撃機を推進する司令官のやり方に納得できず、下地島基地に戻ってきた。
- 藤谷圭(ふじたに けい)(声:関智一)
- 下地島基地の教官。普段は和馬とコンビを組む軟派で女垂らしなセクハラ教官であるが、根は真面目で、時折一人の大人として候補生達に厳しい現実論を話す事もある。ナビゲーターとしての腕は世界レベルであり、和馬のサポートを難なくこなす。
- 『ADVANCE』では佐古にあやかって、将来結ばれる女性にプレゼントすべく指輪を大事に磨いている。終盤、どさくさに紛れて沙弥華に指輪を渡そうとするものの、丁重に断られた。
- 佐古浩一郎(さこ こういちろう)(声:岩田光央)
- 下地島基地の教官兼整備班主任。オービタルステーション司令官の宙美春とは夫婦関係にあったが、現在では別居状態。しかし、それでも彼女への愛を変わらず持ち続ける。下地島基地の人達からは「佐古っさん」という愛称で呼ばれている。辛い事や嬉しい事があると、美春の名前を絶叫するのが癖。自身に娘がいる事をまだ知らない模様である。ちなみに若い頃、美春とは工学部門の先輩後輩の関係であった。
- 作品中、数年前にすでに生産中止となった「ストラトス・ゼロ」(OVAではストラトス・フォー)を、一人で復活させるという無謀な挑戦を行っていた。ちなみに「佐古」という名字は、かつて岩田光央が子役時代に生徒役として出演した『1年B組新八先生』での役名と同じである(偶然かスタッフの狙いかは不明)。
- 宮沢翼(みやざわ つばさ)(声:田坂秀樹)
- 下地島基地の候補生の一人。美風や彩雲に対して、何かと難癖をつける事が多く、口喧嘩が絶えない。その上、自らの実力に自信過剰気味で女に目がないと周囲からの印象はかなり悪い。
- 『ADVANCE』では、テストパイロットとしての道を歩むが、命令違反と試作機損壊の為に下地島へ戻される事になってしまう。その後、しばらく下地島の病院で空と共に入院中であったが、終盤でパイロットに復帰した(ただし、命令によるものではなく独断)。
- 池田空(いけだ そら)(声:吉野裕行)
- 下地島基地の候補生の一人。大人しく、常に周囲への気配りを行うが、候補生達の中でも比較的真面目な性格で、暴走気味な翼をたしなめる事も多い。パイロットより、メカニックとしての才能がある模様。
- 『ADVANCE』では、翼と共にテストパイロットとしての道を歩むものの、彗星撃破の為とはいえ命令違反の上に試作機を壊した事で、翼同様に下地島へ戻される。しばらくの間、病院で療養中であったが、終盤でパイロットに復帰した(翼同様、独断)。
- ロバート・レイノルズ(声:秋元羊介)
- 下地島基地の司令。天体危機管理機構上層部の陰謀に立ち向かう良識を持った人物の一人で、美風達若者が自分達の夢を目指していけるよう支える。性格も容姿もイギリス紳士らしく、常にスーツ姿。御厨リンとは古い付き合いがあり、今でも気があるのか、時折彼女にアプローチする事も。
- 向日塔子(むかい とうこ)【管制官A】(声:木村美佐)
- 下地島基地の女性管制官。あまり他人を疑おうとしない素直で優しい性格で、怪しさを漂わせる月野に対しても、警戒心を抱くどころか、灰皿を差し出す等の気遣いをする。母親と二人暮らしであり、霧子達3人の新入りコメットブラスター候補生を自分の家に迎え入れている。管制官という立場にありながら何故かいつも私服だが、理由は不明。
- 「向日塔子」の名前は、公式サイトでの募集によって決められた。目立った活躍はあまりしていないものの、コアなファンが多い。
- 御厨リン(みくりや りん)(声:京田尚子)
- 下地島の中華料理店『広陳』の女将で、美風達4人の候補生達の面倒を見ている。かつては、亡き夫と共にSS機関に関わっており、「ジェット・リン」という仇名を持った発足時の初代迎撃パイロットのエースであった。それにより、コメットブラスター達からは今も尊敬の眼差しを受けている。
- 御厨ラン(みくりや らん)(声:根谷美智子)
- 広陳のウエイトレスで、リンの孫娘。下地島基地の男性達からも人気があり、美風達からは和馬と男女の関係にあるのではと噂されている(実際、ラン自身も和馬に気があるような素振りを見せている)。それ故に、沙弥華からは露骨に敵視されているが、ラン本人は沙弥華を全く気にしていない。
- 天然ボケで大人しそうな外見とは裏腹に、拳法の使い手でもある模様。謎の武装集団が広陳に乱入してきた際は、それらしき構えを見せた(後に誤解があったとはいえ、『ADVANCE』ではその腕を発揮している)。
- 御厨アリス【テイトク】(声:浅野まゆみ)
- 広陳で飼われているメス猫。和馬が広陳で世話になっていた時、彼からテイトクと呼ばれ続けた事で、すっかりその気になってふてぶてしい性格となり、今では殆どの人達からテイトクと呼ばれる。鈍重な体格とは裏腹に知能は高く、人語をかなり理解できる。また、猫であるにもかかわらず水浴びが好きで、風呂や海水浴を好む。
- 近所の人達からも可愛がられ、オヤツを貰っていた事ですっかりデブになってしまっているが、目つきはリン譲りできつく、野良猫との喧嘩においても無類の強さを誇る。
- 岩崎ショーグン(声:石毛佐和)
- 下地島で暮らしていた天涯孤独の子猫。下地島基地がテイトクのせいで騒動となった際にテイトクと出会い、彼女に付きまとうが、鬱陶しがられる。その後、野良猫に襲われた所をテイトクに助けられ、成り行きの末に和馬に「ショーグン」の名を貰い、引き取られる事となる。テイトクと共同生活する事で、彼女同様に風呂を好むようになった。最近では、テイトクに懐くあまり、彼女の真似ばかりしている。
- 宙美春(そら みはる)(声:沢海陽子)
- 第7オービタルステーションの前司令官で、下地島基地の佐古とは夫婦関係にあった女性。機械のように冷徹な性格であるが、実は天体管理機構上層部の陰謀によってSSの人体実験の被験体にされた事で、本来の優しく可愛い人格を無くしてしまっていた。現在は筑波研究所で昏睡状態にある。
- 人格が変わってしまう寸前に、佐古との間に授かった娘・レイを出産している。
- 久保千鶴(くぼ ちづる)(声:平松晶子)
- 第7オービタルステーション所属のコメットブラスターの一人。当初はメテオスイーパーを馬鹿にしたような目で見ていたが、美風達との触れ合いによって、その考え方は変わっていく。元コメットブラスターである和馬に対し、尊敬以上の感情を抱いている模様。
- 『ADVANCE』では第8オービタルステーション所属となったが、名声の事しか考えていない司令官の無責任なやり方に反感を抱く。また、SSに寄生されてしまったクリスやベティとも関係を修復できず苦悩していたが、美風達との相談や試行錯誤の結果、和解に成功する。
- アネット・ケイリー(声:豊口めぐみ)
- 第7オービタルステーション所属のコメットブラスターの一人。千鶴同様メテオスイーパーを馬鹿にしていたが、今ではその考えも変わり始めている。下地島基地を訪れた際には、女好きである圭にちゃん付けで言い寄られて戸惑うといった、年頃の女性らしいそぶりも見せていた。
- 『ADVANCE』では第8オービタルステーション所属となったが、司令官の方針によって出撃機会が大きく減っている模様。
- クリス・カルマン(声:浅川悠)
- 第7オービタルステーション所属のコメットブラスターの一人。仲間内でも特にメテオスイーパーを馬鹿にしていたが、SSに寄生された事で、一時は筑波研究所に監禁されていた。
- 『ADVANCE』ではレイノルズ司令によって開放されるも、SS寄生が原因で以前とは打って変わって気弱になり、酷く怯えるようになった。千鶴達ともギクシャクしていたが、今では次第に元の絆を取り戻しつつある。
- ベティ・ブーゼマン(声:雪野五月)
- 第7オービタルステーション所属のコメットブラスターの一人。かつてはメテオスイーパーの事を「地上に這いつくばる尻拭い部隊」と酷評していた。
- 『ADVANCE』ではクリス同様、SSの寄生を経て回復した身だが、以前のような自信に満ちた面影は殆ど無い状態に。しかし、彩雲や香鈴との邂逅を経て、かつての状態ほどではないにしろ自信を取り戻し、結果的に千鶴達との絆も深まっていく事になった模様。
- 月野(つきの)【査問官】(声:大塚明夫)
- 名前は不明。美風がメアリー彗星迎撃のミスをした際に行われた査問会に出席した、天体危機管理機構の上層部に所属する謎の男。登場するほぼ全ての場面が喫煙中という、ヘビースモーカー。
- 目付きといい、わざと人の神経を逆撫でする発言といい、美風達と敵対するかのような位置にいる男だが、香鈴が誘拐された際には、美風達の手助けをしている。また、佐古の娘であるレイに幼い香鈴の姿をダブらせる等、以前から何らかの関係があるのではと噂されていたが、実は若い頃に幼い香鈴とステーションで出会っており、当時の香鈴もまた月野になついていた模様(SSの寄生から香鈴を守れなかった事を今でも後悔しており、彼女を助けようとしていたのは、何らかの目論見によるものではなかった)。
[編集] OVA第2シリーズから登場のキャラクター
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- 青木霧子(あおき きりこ)(声:水橋かおり)
- 美風達がコメットブラスターを目指すべく旅立った後、下地島にコメットブラスター候補の訓練生としてやってきた少女。一人っ子である故に、少し寂しがり屋で、暇ある時にはテイトクやショーグンを追い掛け回している。利発そうに見えるが、実はかなりのドジッ娘。コメットブラスター試験に落ちて戻ってきた美風が教官になるが、いい加減な教え方のおかげで振り回されっぱなし。和馬に憧れているが、ランやさやかには遠く及ばない。
- ナイジェル級の流星群が降り注いだ際は、美麗とコンビを組んでパイロットとして初出撃。だが、不慣れな為に弱腰になっていた。
- 立花美麗(たちばな みれい)(声:渡辺明乃)
- 美風達がコメットブラスターを目指すべく旅立った後、下地島にコメットブラスター候補の訓練生としてやってきた少女。育ちの良いお嬢様で、小学生時代から既に1,650時間にも及ぶ飛行訓練の英才教育を積んでいた。それ故にプライドの高い面があり、時々見下しがちな発言をする事もある。更に饒舌で、物事への解説がやたら長いと年寄り臭い部分もある。静羽が教官を務める事になっているが、美風側とは対照的に、教官の静羽の方が振り回されている。
- ナイジェル級の流星群が降り注いだ際は、霧子とコンビを組んでナビとして初出撃をはたし、霧子のサポートを的確にこなした。
- 二宮磨奈(にのみや まな)(声:寺田はるひ)
- 美風達がコメットブラスターを目指すべく旅立った後、下地島にコメットブラスター候補の訓練生としてやってきた少女。地元沖縄出身で、健康的な褐色の肌をしている。明るい性格をしているが、本人に悪気が無いとはいえ口が悪く、上官である圭の事もスケベ眼鏡呼ばわりしている。主に、彩雲と香鈴が交代で教官を務めているが、香鈴の場合、あまりにも専門的用語をどんどん言ってくるので、うまく理解できず混乱を生じる事も多い。
- ナイジェル級の流星群が降り注いだ際は、霧子とコンビを組んでナビとして初出撃をはたし、香鈴や沙弥華がそのパイロットを担当した。
- ディアナ・イアハート(声:浅野まゆみ)
- 千鶴達が所属する第8オービタルステーションの司令官。美春に負けず劣らずの美人だが、司令官としてはあまり有能ではなく、コメットブラスターの有用性にも否定的。自らが開発に携わった無人迎撃機『SX-1』で、名声を得る事しか考えていない。迎撃任務中においてものん気に爪を磨いでおり、地球に彗星が落下するという危機的状況においても、殆ど他人事同然のような感覚である。
- ルートヴィッヒ・ミッターヒューバー(声:保村真)
- 通称はラド。翼達が配属となった岐阜基地に所属する、ドイツ人の航空機技術者。穏やかな性格であるが、危機的な状況にあっても自分の事しか頭にないマイペースな部分がある。下地島基地に特別な関心を寄せており、天体管理機構によって没収されかかったストラトス・フォーを接収したり、最新鋭機であるMiG-31MSを下地島基地に提供したり、更には密かにストラトス・フォーの2号機を建造したりもする。沙弥華にも個人的な関心があり、四六時中口説いているが、和馬を引き寄せようとする為の材料にされてしまっている。
- 佐古レイ(さこ れい)(声:石毛佐和)
- 佐古と美春の間に生まれた娘。筑波にある天体危機管理機構の研究施設で御厨夫妻に育てられているが、一部からは「サンプル・ゼロ」と呼称されている事からも、実験体として育てられた部分が強い。ランと出会うまでは殆ど無表情であり、他人には全く心を開かなかった。自分に両親がいる事についても自覚していない模様。
- 月野は、彼女が自らは「籠の中に閉じ込められた鳥」同然である事を自覚しているのを見抜いていた。
- 御厨ジュン(みくりや じゅん)(声:小野健一)
- 御厨リンの息子で、御厨ランの父親。筑波研究所に勤務している。
- 御厨真紀(みくりや まき)(声:松本梨香)
- 御厨ジュンの妻で、御厨ランの母親。ジュンと同じく筑波研究所に勤務。
- 岡部いさく(おかべ いさく)(声:岡部いさく)
- 軍事評論家の岡部いさく本人。詳細はリンク先を参照。
[編集] スタッフ
- 原作:スタジオ・ファンタジア
- 企画プロデューサー:川城和実(バンダイビジュアル)、前山寛邦(コロムビアミュージックエンタテインメント)、飯塚智久(スタジオ・ファンタジア)
- シリーズ構成:高山カツヒコ
- キャラクターデザイン、メカニックデザイン、総作画監督:山内則康(スタジオ・ライブ所属)
- 3Dメカニックデザイン、3D監修:川原智弘
- 3D監督:松浦裕暁
- 美術設定:小林徳光(スタジオイースター)
- 色彩設計:三笠修
- 撮影監督:福士亨
- 編集:重村建吾
- 音楽:天野正道
- 音響監督:鶴岡陽太
- 音楽プロデューサー:植村俊一
- 音楽制作、音楽協力:Columbia Music Entertainment、コロムビアソングス
- プロデューサー:杉山潔(バンダイビジュアル)、八木仁(コロムビアミュージックエンタテインメント)、月野正志(GONZO)
- 監督:もりたけし(ゴンゾ所属)
- アニメーション制作:GONZO、スタジオ・ファンタジア
- 製作:ストラトス・フォー製作委員会(バンダイビジュアル、コロムビアミュージックエンタテインメント)
[編集] サブタイトル
- TVシリーズ
- CODE:101 INITIAL POINT
- CODE:102 FOX ONE
- CODE:103 DECISION HEIGHT
- CODE:104 TALLY HO!
- CODE:105 GO AROUND
- CODE:106 CHECKING SIX
- CODE:107 MACH SPEED
- CODE:108 GO GATE
- CODE:109 VAPOR TRAIL
- CODE:110 MISSION ABORT
- CODE:111 TARGET MARGE
- CODE:112 ENGAGE!
- CODE:113 FINAL APPROACH
- OVAシリーズ 第1期
- CODE:X-1 RETURN TO BASE
- CODE:X-2 DISPERSION
- OVAシリーズ 第2期『ストラトス・フォー アドヴァンス』
- CODE:201 WAVE OFF
- CODE:202 ROLL OUT
- CODE:203 ANGLE OF ATTACK
- CODE:204 CLEAR AIR TURBULENCE
- CODE:205 DASH ONE
- CODE:206 LOST POSITION
- OVAシリーズ 完結編『ストラトス・フォー アドヴァンス 完結編』
- CODE:207 CROSS-WIND TAKE OFF
- CODE:208 PIPER ON THE TARGET
[編集] 主題歌
- TVシリーズエンディング曲
- 向日葵(歌:メロキュア/作詞・作曲:日向めぐみ/編曲:関淳二郎)
- TVシリーズ最終回エンディング曲
- So far,so near(歌:メロキュア/作詞・作曲:岡崎律子/編曲:西脇辰哉)
- OVA第1シリーズエンディング曲
- rainbow kind of feeling(歌:メロキュア/作詞・作曲:日向めぐみ/編曲:関淳二郎)
- OVA第2シリーズエンディング曲
- ちいさなうた(作詞・作曲・歌:日向めぐみ/編曲:関淳二郎)
[編集] 放送データ
- 放送局
- CS
- 地上波
- ネット配信
[編集] 備考
- 本作は『ヴァンドレッド』のもりたけしが監督を務めただけあって、スタッフやキャストが被っている。特にキャストについては大半がそうである上、それを踏まえた小ネタ台詞(CODE:101での美風と佐古の会話など)も盛り込まれており、思わずニヤリとさせられる事も。
- サンテレビでは『らいむいろ戦奇譚』に隠れた形だが、毎週火曜日18:00~18:30に放送されていた。
[編集] 外部リンク
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