ジャン=ピエール・メルヴィル
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ジャン=ピエール・メルヴィル(Jean-Pierre Melville,1917年10月20日 - 1973年8月2日)はフランス・パリ出身の映画監督・脚本家。本名はJean-Pierre Grumbachだが、小説家のハーマン・メルヴィルから名前を取った。
第二次世界大戦に従軍の後、1946年に自分のプロダクションを立ち上げ、自主制作で映画を作り始める。初の長編映画である『海の沈黙』を見て感銘を受けたジャン・コクトーから自身の小説『恐るべき子供たち』の撮影を依頼された。また、撮影所のシステムから抜け出たインディペンデントシステムと、長年コンビを組んだカメラマンのアンリ・ドカによる自然光を取り入れた映像は、後のヌーヴェルヴァーグの作家に大きな影響を与えた。
フランスにおけるフィルム・ノワールに独自の洗練を重ねてゆき、自身の第二次大戦中のレジスタンス活動の経験を反映させた『影の軍隊』などの戦争映画にもその作風は活かされている。
[編集] 監督作品
- 海の沈黙 (1947)
- 恐るべき子供たち (1950)
- この手紙を読むときは (1953)
- 賭博師ボブ (1955)
- マンハッタンの二人の男 (1958)
- モラン神父 (1961)
- フェルショー家の長男 (1962)
- いぬ (1963)
- ギャング (1966)
- サムライ (1967)
- 影の軍隊 (1969)
- 仁義 (1970)
- リスボン特急 (1972)
[編集] 出演作品
- オルフェ (1949)
- 勝手にしやがれ (1959)