ジェラール・ウーリー
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ジェラール・ウーリー(Gérard Oury, 1919年4月19日 - 2006年7月20日)は、フランスの男優、脚本家、映画監督。本名、Max-Gérard Houry。
国立演劇学校を卒業し、コメディ・フランセーズの一員でもあった。第2次世界大戦を挟んで最初は役者として活躍していたが、1958年頃から脚本や映画監督も兼任するようになる。彼の出演した代表作は『河の女』(1955)と『男の世界』(1956)。脚本の代表作はポワロー&ナルスジャックと組んだ暗黒映画『彼奴を消せ』(1959)。
彼の監督作は、それまでの作風とはうって変わってコメディが多くなり『大追跡』(1965)、『大進撃』 (1966)、『大頭脳』(1968)、『大乱戦』(1972)などは、フランスの役者たちブールヴィル、ルイ・ド・フュネス、ジャン=ポール・ベルモントらを起用して、フランスばかりかヨーロッパや米国でも人気があり、商業的にも成功した。娘は脚本家のダニエル・トンプソン、孫は脚本家兼俳優のクリストファー・トンプソン。1992年セザール賞名誉賞を受賞した。