ジェイアールバス関東東京支店
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東京支店(とうきょうしてん)は、東京都江東区塩浜にあるJRバス関東の営業所。
JRバス関東の基幹事業である高速バスの一大拠点のみならず、日本最大級の高速バス営業所でもある。
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[編集] 所在地
[編集] 東京支店
- 東京都江東区塩浜2-18-13
- 越中島貨物駅が縮小されたので、その跡地を使用している。
- 最寄のバス停
- 新東京郵便局前(都営バス)
[編集] 三ヶ日営業所
- 静岡県浜松市三ヶ日町駒場101-1
- 乗務員のみで、車両配置はない。
- 最寄のバス停
- 都筑(遠州鉄道バス毛賀三ヶ日線)
[編集] 概要
JRバス関東では最大の営業所であり、車両整備工場・乗務員仮眠所と食堂を併設。車両整備工場は 輸入車についても全てここで検査を受けており、他の支店の車両の点検・車検を受注することもある。高速バス運行本部も東京支店の中に置かれているなど、JRバス関東の高速バス運行における最重要拠点である。
他の営業所に先がけて「東京営業支店」という組織に変更され(現在の東京営業支店とは別組織)、その後全営業所の支店制度採用により東京支店となり、現在に至っている。
東京支店になってからしばらくは、第一課と第二課に分かれていた。第一課が東名ハイウェイバス・京阪神方面へのドリーム号を担当し、それ以外の路線を第二課が担当していた。他支店や第二課で運転経験を重ねた上で、社内試験を受けて合格した乗務員だけが第一課に配属となるなど、社内でも別格扱いの部署であり、第二課にあたる担当路線が各支店へ移管された現在でも、入社当初からの東京支店配属はない(これは公式ページの乗務員募集要項にも明記されている)。
支店ごとの独立採算性を重視する施策に伴い、当支店配置の車両も他の支店へ路線と共に移管されることになったが、車両は当支店に常駐となり、他の支店から管理受託する形態となっている。このため、足立ナンバーで当支店常駐であっても、所属が当支店とは限らないケースも多くなっている。また、「南アルプス号」のように、車両は松本ナンバーながら、実際には当支店に常駐、管理を受託していたケースもあった。
[編集] 沿革
[編集] 現在の所管路線
[編集] 過去の路線
- ミッドナイトアロー湘南(深夜急行バス)
- 東京湾岸線「ファンタジア号」
- 上野湾岸線
- ドリームふくふく号
- 伊良湖ライナー号
[編集] 車両
当支店配置・常駐の高速車の車種構成は、JRバス関東全体の車両概況の縮図と言っても過言ではない。
国鉄バス時代は、長らくの間東名ハイウェイバス・ドリーム号専門の営業所であり、配置されていた車両はトイレ付の国鉄専用形式ばかりであった。1983年に東京湾岸線が開業し、初めてハイデッカー車が配置された。1984年からは東名ハイウェイバス専用車としては初のハイデッカー車としてMS735SAが配置された。主に三菱車が在籍していた。
JR化と同時に「つくば号」を受け持つことになり、バス分社化後には常磐高速バス・東関東高速バス・夜行高速バスが次々と運行開始され、車両も急速に増備された。特にエアロクィーンMが大量に配置され、一気に所属台数が増えた。このことだけが理由ではないが、両国から塩浜へ営業所を移転している。
1996年には、東名ハイウェイバス用としては28年ぶりのいすゞ車が導入された。近年は日野車・日産ディーゼル車の比率が高くなりつつある。また、ネオプラン車やボルボ・アステローペなど、輸入車の配置が多いのも特徴である。
東名ハイウェイバス用の車両については、ハイデッカーで内装もシンプルなものになっているが、交通量が多い東名高速でのドライバビリティーを確保するため、ピックアップが重視されており、国鉄時代から一貫して強馬力仕様の車両が投入されている。
現在でも、東名ハイウェイバスで数年使用してから他の路線へ転用することはあっても、逆のケースは無い。
1997年に三菱エアロバス「SA観光仕様」を導入したが、東名ハイウェイバスでは動力性能が不足気味だったため、1~2年で他路線へ転用されている。
同様の理由から、ボルボ・アステローペも、中央道のニュードリーム号に投入されている。
[編集] 特記事項
- 共同運行会社の大半もここに入庫することから、日本で最も多くのバス会社・ナンバーを見ることが出来る営業所でもある。ちなみに入庫するバス会社はJRバス関東・ジェイアールバステックを含めて23社、ナンバーは31種類に及ぶ。
- 夜行高速バスが大変多く、到着車両が順番待ちになる状態(繁忙期には朝方の入庫車両だけで50~70台ほどになる。一時期は100台近くになることもあった)なので、ここでは到着後の車両整備(車内清掃・洗車・給油)は全てジェイアールバステックへの外注となっている。このため、到着したバスは会社に関わらずキーを挿したままで担当者に引き継ぐ。通常は乗務員が洗車・給油まで行うが、東京支店の場合は待ち時間が極端に長くなり、特に夜行便では乗務員の仮眠時間まで削られてしまうための措置。
- 東京駅~東京支店間の回送の一部もジェイアールバステックの担当である。
- 乗務員送迎用のバスを新木場駅などへ運行している。1994年頃までは中型の路線車(東京支店に配置された唯一の一般路線車である)を使用していたが、現在は送迎バスもジェイアールバステックに委託している。
- JRバスについては、JR北海道バスとJR九州バス以外はほぼ毎日入庫している。JR北海道バスは日本一周ツアーの途中で当支店に入庫したことがあるので、全く入庫したことがないのはJR九州バスだけである。
- 深夜急行バスも担当していた時期、平日ダイヤにおける最終到着点呼と翌朝一番の出発点呼までが、わずか1時間程度しかなかったことがある。通常、バス営業所24時間取材の記事では、最後に「しばしの眠りにつく」というような表現が使用されるが、東京支店が「バスラマ・インターナショナル」で取材された記事の最後は「もうすぐ1番便の運転手が出勤」という表現で、「眠らない営業所」というイメージをより強いものにしていた。
- 「バスラマ・インターナショナル」誌上での関係者の談話によれば、社内での支店ランクは「B」(支店単体の収支が黒字であるが、全社の収支にも寄与するには至っていない)であるという。
- 概要でも述べた通り、当支店はJRバス関東の支店中でも最高レベルの位置付けであり、乗務員の意識も「ここは日本一の高速バス営業所」という自負が強いとされている。しかし、それは逆に「自分たちはチェックなどする必要はない」という意識も生んでしまい、点呼時のアルコールチェックなどが形骸化、結果的に2003年8月の宇都宮支店の乗務員による飲酒運転という不祥事につながってしまった、という見方もされている。
[編集] 関連項目
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