Wikipedia:シンプル英語版のウィキペディア
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本ページは、シンプル英語 (Simple English)版ウィキペディア についての概説である。
ウィキペディアには、「シンプル英語 (Simple English) 」版のページが存在する。そもそもシンプル英語とは、英語を母国語とはしない英語学習者や、英語教育者の要望に応えて生まれたものである。
目次 |
[編集] シンプル英語版ウィキペディアとは何か
シンプル英語では、通常の英語版ウイキペディア と比較して、より少ない語彙とより簡単な文法を使用する。相違点は単にそれだけに留まらない。つまり、学生や子ども、英語の初心者、学習障害者など、一般の利用者とはおそらく別の目的を持った読者が利用することを想定しているのである。
シンプル英語版のウィキペディアの編集は、通常の英語版の記事が15万点を越え、他の言語版の記事もそれぞれ1万5千点を越えた時点で開始された。そういう事情から、一般にシンプル英語の記事は、ウィキペディアに既に存在している重要な記事を要約し簡単な内容へと改めたものであるとされており、何か新たな記事であるということではない。シンプル英語で書かれた記事は、込み入った内容を含んでいる通常の英語記事を紹介するのにふさわしい手段であるといえる。つまり、通常の英語記事の内容が複雑なため理解が困難な場合、シンプル英語版の記事を読めば理解の手助けになるだろう。そういう理由から、お互いの記事に言語間リンクを貼っておくことは重要である。他の言語の記事を読むことで、色々な視点から記事を常に比較することが可能となる。ウィキペディアの記事をより良いものへ育てていくには、このような他言語間での記事の比較が有用であろう。
まず、simple:ウィキペディアは何でないかに載っている方針の一覧を見ていただきたい。元の英語版ウィキペディアが取り組んでいる方針と何ら変わったことを行おうとしている訳ではない。スラングや熟語、専門用語を説明することもできるし、en:Wiktionaryの機能をシンプル英語のウィキペディアに導入することも可能であるが、これは未だ実行には移されていない。
ある話題についての知識は持っているが、英語が苦手であるという人々も、シンプル英語のウィキペディアに貢献することが可能である。これについての詳細を知るには、Simple English contributors を参照すると良い。ウィキペディアとは、単なるコミュニティではなくて、コミュニティ同士がお互いに意志の疎通を図るための道具を提供しているのである。
もしこの記事を読み、シンプル英語のウィキペディアに投稿に興味を抱いたのであれば、simple:Wikipedia:How to write Simple English articles という箇所をまず読むことである。simple:Wikipedia にも、全言語でシンプル英語によるプロジェクトの概要が紹介されている。simple:Wikipedia:Useful にも、有用な記事がある。何か分からないことが出てきたら、simple:Wikipedia:Simple talk で他のユーザーに気軽に質問すると良い。
[編集] シンプル英語とは
シンプル英語は、平易な単語を用いるという点以外、通常の英語とあまり変わらない。
記事は、語彙数1500以内の一般的かつ基本的な英単語を使用し、かつ文法的に混み入った構文を使わず、短い文で平易に書かれることが提言されている。(ただし、記事の内容は一般的な水準を確保していること。) もちろん、記事をこのシンプル英語版ウィキペディアに投稿し、同時に通常の英語版へも投稿することが可能である。たいていの記事は、特に選ばれた2,000語以内で執筆されているので、英語を母国語としない人々でも数ヵ月勉強をすれば読めるようになる。
そうは言っても、英語らしい慣用的な表現を2,000語以内で説明しようとすることは容易ではない。英語的な慣用表現を説明する記述には、一般的な概念を説明する場合と違い、それ以上の語彙数が必要なことがある。したがって、限られた語彙で説明しようとする行為には、困難が伴うといえる。
科学や政治、宗教に関することを詳しく説明しようとすれば、すぐに2,000語の枠を飛び出してしまい、3,000語程度の語彙が必要となるかもしれない。たとえば、科学的な分野の記事を想定してみる: この分野で、通常の見出しを使って記事を作るとすれば、Earth (地球) という単語がすぐ要る。
語彙や時制、接頭語に関しては、あらかじめ決まった方針は存在しない。ある記事が850語の範囲で書かれることがあっても、他の記事でもそれが守られているとは限らない。その理由は、語彙を厳密に制限することが難しいからである。
語彙を限るというやり方は、ひとつの提言に過ぎない。したがって、シンプル英語で記事を書こうとする際、その単語を読者が容易に理解できると考えるなら、どんなものを用いても認められるのかもしれない。
一方、その単語がシンプルな単語ではなくて、ここでめったに使われていないのなら、新規にページを作成し、そこで説明するようにした方が良い。Simple English Dictionary は、将来、百科事典の一部となることとされている。original English Wikipedia より独立したプロジェクトとして、 simple:Wiktionary というものが別に存在するが、これは Simple English Dictionary とは編集方針が異なっている。