シルバーレイン
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シルバーレインはトミーウォーカーが運営するプレイバイウェブ。同社TWシリーズの二作目に当たる。システム開発はASH有限会社、メインイラストレーターはこやまひろかず氏。
現代日本を舞台に、過去700年に渡って歴史の影から世界を守護してきた「世界結界」のほころびにより発生した「シルバーレイン」現象が生み出した「ゴースト」と、それに対抗できる「能力者」を育成するべく鎌倉市に設立された「銀誓館学園」の生徒達の戦いと青春を描く、学園伝綺PBW。
公式サイト上では「main illustration : こやまひろかず (TYPE-MOON)」と表記されているが、企業としてのTYPE-MOONとの関連はなく、こやま氏個人の活動として、制服やアイテムのデザイン、また、キャラクターの作成を行っている。
本作もTW1「無限のファンタジア」と同様に、TRPG版のリリースが予定されている。
[編集] 特徴
- 本作の世界観で最も特徴的なのが「世界結界」の存在である。世界結界は、人々の「不思議な事など有り得ない」と信じる思い込みを力の源とし、超常の存在や現象を一般人の目から覆い隠す。その力は人々に「常識による虚像(目の前で人が巨大な怪物に殺されても、トラックにでもひかれたと思い込む)」を見せるほど強力なもので、ゴースト達も一部の例外を除いては、世界結界の影響下では活動が制限される。ただし、人々がそれまでの常識を疑い出すと、結界の効力が弱くなってしまう。本作の主な舞台である日本列島だけは、世界結界の作り出した歪みが集中する場所となっており、結界が正しく作動しない。その原理や成り立ちについては解明されていない。
- 「ゴースト」は原則的に人類との共存は不可能な、交渉の余地の無い絶対的な敵として描かれているが、例外的に「使役ゴースト」のみは、能力者のパートナーとして共に戦う事ができる。
- 能力者は、たとえ戦闘不能に陥ったとしても、幸運度チェックに成功すれば「魂が肉体を凌駕し」ギリギリのところで立ち上がることが出来る。これにより、漫画などでよく見られる「すでに立ち上がれないほどのダメージを受けているにも関わらず、根性で立ち上がる」シチュエーションをルールに則った形で再現できるようになった。
- キャラクターが所属するキャンパスとクラス、担任や教室内での席順が決められている。また、担任や各クラスの人数設定などは多種にわたっており、巨大校における学園生活を演出している