サバイバー (テレビ番組)
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Survivor(アメリカ版) | |
ジャンル | リアリティゲーム番組 |
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放送時間 | 60分 |
出演 | Jeff Probst |
放送国 | アメリカ |
放送局 | CBS |
放送期間 | 2000年5月31日~放送中 |
放送回数 | 184話(シーズン12終了時点) |
サバイバー(SURVIVOR)とは、米CBSで放送されているバラエティ番組である。
日本版ではTBSで2002年4月9日から2003年3月11日まで、火曜18時55分~19時54分に放送された。
目次 |
[編集] 概要
1980年代後半に、スウェーデンで放送された番組の「無人島に生活する」という企画が前身。1997年にその進化版と言える「ロビンソンの冒険」という番組がスウェーデン国内で大人気となったことから国外にも広まった。
特にアメリカ合衆国では、CBSで開始された直後からその斬新な内容から視聴者に大うけし、現在でも新作が作られており、2006年2月からは第12シリーズとなるパナマのイグザイルアイランド篇が放映開始となった。
だが、日本版を製作・放送したTBSでの視聴率はコアなファンを得ていたものの、裏ワザを紹介していた『伊東家の食卓』(日本テレビ)の裏番組だったことと、2002 FIFAワールドカップの日本×ベルギー戦が行われていた2002年6月4日放送分では1.8%を記録したこと、そして何よりも仲間同士で足を引っ張り合う形式のルールが日本ではなじまず(これにはフジテレビの『ウィーケストリンク☆一人勝ちの法則』においても同様)、雑誌や新聞のテレビ欄に「既存の番組の真似」「演出が陳腐」「やらせでは?」「内容がゴールデンタイムに向いていない」といった否定的な意見が多く掲載されたことから低迷し、結局1年で終了となった。
[編集] ルール
プレイヤー16人が39日間に及ぶ無人島生活をする(人数はシリーズによって異なる場合がある)。その途中、様々なチャレンジを行い、最も必要の無い人を追放していく。 最終的に残ったたった一人が、高額賞金を獲得する。 (なお、日本版では優勝者のみが1000万円の賞金だったが、アメリカ版では優勝者が100万ドルであり、また2位以下にも賞金が与えられる。)
[編集] チーム戦
まず参加者は、男性4人、女性4人の2チームに分けられる(シリーズにより異なる場合がある)。チームごとに生活地があり、そこでサバイバル生活を行っていく。火を起こす、家を建てるなどして、生活を向上させていく。 また、火をおこす、家を作るなど一定の生活確保を達成した場合、物資(飲料水、モリなど)をもらえることもあった。 (台風など天災により生活地でのサバイバル生活が困難となった場合であっても、生活地を移してサバイバル生活を続行する)
[編集] チャレンジ
その種類には『物資調達チャレンジ』と『追放免除チャレンジ』があり、前者の『物資調達チャレンジ』では、勝者にサバイバル生活において役立つ様々な物資が与えられる。(マッチや食料、魚を突く銛など。)また、後者の『追放免除チャレンジ』の勝者は、次回の『追放免除チャレンジ』まで追放されなくなる。 チャレンジの内容としては、体力、団結力、知力、記憶力など様々な能力が求められる。
[編集] 追放審議会(Tribal council)
追放免除チャレンジに敗れたチームは、追放審議会に参加しなければならない。この追放審議会で無記名投票を行い、最も得票数の多かった1人が追放される。得票数が同じだった場合は、それまでに投票された累積投票数の多い方が追放となる。それでも決着がつかない場合は、再度投票を行い、追放者を決める。それでも決着がつかない場合は、何らかの方法(くじ引きなど)で決着をつける(シリーズによっては、累積票数による判定よりも再投票を先に行うものもある。)。 なお、健康状態が優れなくなった場合、医師による診察が行われて、これ以上サバイバル生活は難しいと判断された場合は、ドクターストップとなり無条件で追放となる。
[編集] 合流
チーム戦で6人前後減らされたら(ドクターストップによる追放者は含めない)、2チームだったサバイバーは1チームに合流となる。生活地はどちらかが生活していたところに引っ越す場合と、新たに生活地を移動する場合とがある。以後、チャレンジの勝者は1人になる。追放審議会は必ず出席しなければならない。追放免除チャレンジの勝者は、投票対象にならない。 また、合流後の追放者は『陪審員』として、その後の追放審議会を傍観する。 (合流後、ドクターストップにより追放となった場合は陪審員の権利は与えられない)
[編集] 最後の一人
最後の2人になったら、『陪審員』(7人)と質疑応答を行う。 その後、陪審員は『どちらが優勝にふさわしいか』を決める最終投票を行う。 その結果、最も得票数の多かった者が『最強のサバイバー』の称号を得て、優勝となる。
[編集] 日本版サバイバー
日本版はネプチューンがプレゼンターとなり、4シリーズ行われた。ガイドスタッフは戸北宗寛。番組提供は当初は複数社提供だったが、のちにポーラ化粧品単独提供となった。
なお、優勝者決定の開票は生放送で行われた。本家版に比べドクターストップを受ける参加者が多く、ファンからはやや疑問の声があがった。またプレゼンター、ネプチューンの名倉潤以外のメンバーのやる気の無さを感じるという厳しい意見もコアなファンの間であがっていた。 視聴率は平均的に低い数字であった割りにファンサイトや掲示板などの盛り上がりは何故か人気番組並みであった。
[編集] シリーズ
チームカラー:デレブ、ワッカ、ダラヒガン、マングルが青(チームマークは丸)、ベケウ、トイトイ、ウンパス、ソムナックが黄(チームマークは星)。合流後のチームは緑(チームマークは丸と星の複合形)。
- 1st series in Palau チーム戦:デレブ[Deleb](精霊)、ベケウ[Bekeu](勇者) 個人戦:シルス[Sils](太陽) 優勝:箕島恵利(ダイビング・インストラクター)
- 特徴:デレブチームの男性・女性リーダーが主となって引っ張ったシリーズ。
- 2nd series in Hokkaido チーム戦:ワッカ[Wakka](水)、トイトイ[Toytoy](土) 個人戦:ニタイ[Nitay](森) 優勝:河村麻美(コンビニ店員)
- 特徴:ワッカチームの女性とトイトイチームの男性が恋愛する所からまさかの結果となった女性優位のシリーズ。
- 3rd series in Phillipine チーム戦:ダラヒガン[Dalahican]、ウンパス[Ompus](ビーチ名) 個人戦:ティゴム[Tigum](合流) 優勝:蛯沢康仁(解体業・俳優)
- 特徴:前回の分を見て、女性がチーム戦で5人もいなくなった、男性優位のシリーズ。
- 4th series in North Mariana チーム戦:ソムナック[Somnak](太陽)、マングル[Manglo](風) 個人戦:ランヘット[Langet](大空) 優勝:郡司孝進(大工)
- 特徴:チーム戦で初めてシャッフルが適用され、個人戦になって台風が来て荒れたシリーズ。
[編集] 参加者
1st series in Palau (ロケ地:パラオ ゲメリス島)
- デレブチーム
- ベケウチーム
- 陪審員:平井、若松、小野、黒岩、松尾、中島
- 陪審員優勝者投票:平井→箕島 若松→箕島 小野→箕島 黒岩→箕島 松尾→白紙 中島→箕島
- 優勝結果:箕島5票 吉野0票
2nd series in Hokkaido (ロケ地:日本 北海道三笠市)
- ワッカチーム
- トイトイチーム
- 陪審員:今井、水田、松井、岩本、辰巳、湯浅
- 陪審員優勝者投票:今井→河村 水田→河村 松井→河村 岩本→河村 辰巳→河村 湯浅→河村
- 優勝結果:河村6票 関口0票
3rd series in Phillipine (ロケ地:フィリピン シキホール島)
- ダラヒガンチーム
- ウンパスチーム
- 陪審員:木津谷、砂子、吉岡、大木、平山、石原、相吉
- 陪審員優勝者投票:木津谷→蝦沢 砂子→蝦沢 吉岡→蝦沢 大木→菅原 平山→菅原 石原→菅原 相吉→蝦沢
- 優勝結果:蛯沢4票 菅原3票
4th series in North Mariana (ロケ地:北マリアナ連邦 ロタ島)
- ソムナックチーム
- マングルチーム
- 陪審員:小林、真野、上岡、嶋崎、澁谷、井上、深水
- 陪審員優勝者投票:小林→小泉 真野→小泉 上岡→郡司 嶋崎→郡司 澁谷→郡司 井上→郡司 深水→郡司
- 優勝結果:郡司5票 小泉2票
[編集] スタッフ
[編集] 各回のエピソード
[第1回]
- 第1シリーズ、合流後の個人戦において追放確実と言われ、本人も覚悟を決めた吉野大輔が『大きな古時計』を歌うシーンは同シリーズの名場面である。この吉野版『大きな古時計』はインターネット上でコアなファンがつき、一部には発売を期待する者まで現われた。
[第2回]
- 第2シリーズ、チーム戦の追放免除ゲーム中にトイトイチームの居住地で火災が発生。原因は焚き火を覆っていたシートに飛び火したものと見られた。サバイバル生活中とは言え周辺一帯をも巻き込む可能性もあった為、スタッフがあわてて奔走するシーンが放送された(実際にスタッフが参加者達より先に消火したのかは不明)。この影響からかトイトイチームはチームの結束が崩れて負けるようになり、個人戦でも前期のデレブチームの様に多数で合流したものの元トイトイのメンバーが追放されるようになった。
- また同じく第2シリーズの個人戦で行われた追放免除ゲーム(この回のルールはベッドの上で最後まで眠らなかった参加者が追放免除)では第1シリーズで準優勝した吉野大輔が参加者を眠らせる障害として読経をする為に出演。
[第3回]
[第4回]
- 第4シリーズ、ソムナックチームはリーダー神原を選び、最年長の栗木のもとアットホームなチームを作る。チームが負け、神原が追放された理由は体調不良であった。残ったメンバーは泣きながら神原の追放を悲しんだ。その後、栗木のもと、チームは家庭的にまとまり栗木発案のもと「ブランコ」を製作しこれがソムナックの象徴となる。やがてシャッフルでチーム組み換えの際はまた涙を流して別れを惜しんだ。それほどまでに結束力の強い彼等が個人戦に入るとやがて結束は薄れ、嶋崎と澁谷の壮絶な戦いがみられる。第4シリーズの名場面に数えられる。
- 第4シリーズ、合流後の個人戦の時に舞台となっていたロタ島周辺に台風警報が発令され参加者は近くの洞窟に居住地を移した。追放審議会もその洞窟内で予定通り行われ数日後元の居住地に戻ったが参加者は荒らされた居住地の復興に尽力することになった(追放審議会の会場も潰れてしまった為、その後も洞窟内で審議会が行われた)。
[編集] アメリカ版サバイバー
オリジナル版であるアメリカCBS制作版はTBSの深夜枠(関東のみ)、TBSチャンネル、BS-iでも放送された。1シリーズと2シリーズはビデオも発売している。5シリーズ以降は日本では放送されていないが、本家のサイトで映像などが見られる。サバイバー (アメリカのTV番組)を参照。
TBS系 火曜19時台 | ||
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