サイード・パシャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サイード・パシャ(Said Pasha 1822年-1863年)は、ムハンマド・アリー朝エジプトのエジプト総督(在位1854年-1863年)。名君として評価されるが、スエズ運河開発によって財政を悪化させた。
1822年、ムハンマド・アリーと側室の間に生まれる。少年時代にはフェルディナン・ド・レセップスが家庭教師を務め温和でヨーロッパ好きに育った。1854年に即位すると近代化政策を進め、失敗もしたが人道的、民主的な改革を行なった。恩師レセップスに勧められスエズ運河の開発を始めるが、農民に多大な負担をかけ財政が非常に悪化する。そのことによるショックから1863年に死去した。享年40。