コンクリートポンプ車
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コンクリートポンプ車 (Concrete Pumping Truck) は、建築現場においてコンクリート圧送に使用される建設機械。
主にトラックミキサにより輸送されたフレッシュコンクリートを型枠までトラックに架装された油圧式ポンプを用いて輸送する用途に使用される。
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[編集] コンクリートポンプ車の種類
[編集] ブーム車
ブーム車とは、フレッシュコンクリートを離れた場所に圧送するために輸送管のついた折りたたみ式のブームを架装したタイプのコンクリートポンプ車のことである。現在の主流は折りたたみ式4段ブームである。このブームの存在により、高所等、配管を使ったフレッシュコンクリートの輸送が難しい場所への圧送が比較的容易に可能となる。ブームにかかる荷重を支えるためにアウトリガーと呼ばれる張り出し台を使用するために設置に必要な面積が広いというデメリットもある。
[編集] 配管車
配管車とは、ブームを持たない油圧式ポンプから直接配管を敷設し、フレッシュコンクリートを輸送するタイプのコンクリートポンプ車のことである。設置に場所を取らないというメリットがある。また、ブームを架装してない分車高が低いために高さに制限がある場所への進入が可能であるというメリットもあり、ブーム車が主流となっている中でも稼働の場所は残されている。
[編集] 油圧式ポンプの種類
[編集] スクイーズ式
ポンピングチューブと呼ばれる円筒形の筒を回転式のローラーで絞ることによりチューブ内のフレッシュコンクリートを送り出すタイプのポンプ。比較的圧送能力は低いために建築現場において使用される。
[編集] ピストン式
往復式の油圧ピストンによりフレッシュコンクリートを押し出すダイプのポンプ。圧送能力に優れ、高強度のフレッシュコンクリートでも輸送が可能である。
[編集] 操作に必要な資格
- コンクリートポンプ車を操作するには、車両系建設機械(コンクリート打設用)の作業装置の操作の業務に係る特別教育を修了していることが必須要件となる。この資格は重量無制限であるため、どのようなコンクリートポンプ車でも操作可能である。