コイキング
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コイキング | |
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全国 ケンタロス - コイキング (#129) - ギャラドス |
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ジョウト ニョロトノ - コイキング (#76) - ギャラドス |
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ホウエン アズマオウ - コイキング (#52) - ギャラドス |
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シンオウ フーディン - コイキング (#023) - ギャラドス |
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全般 | |
英語名 | Magikarp |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | なし |
進化後 | ギャラドス |
世代 | 第1世代 |
ポケモン学 | |
分類 | さかなポケモン |
タイプ | みず |
高さ | 0.9 m |
重さ | 10 kg |
特性 | すいすい |
コイキングは、ポケットモンスターシリーズに登場する490種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
コイがモチーフとなっている。能力値が全体的に低く、覚えられる技も弱いため、ポケモンの中では最弱とされる。名称は魚の「コイ」に、英語で王を意味する「キング」を合成したもの。赤色の鱗で覆われた丸っこい胴体に、金色の背びれ・腹びれと長い金色の髭を持つ。成長すると、中国の伝説にある龍鯉のごとく、龍に似たポケモン「ギャラドス」へと進化する。
[編集] ゲームでのコイキング
『ポケットモンスター 赤・緑』バージョンでは序盤の洞窟の手前のポケモンセンターでレベル5のコイキングを500円で購入することができるが、主に「ボロのつりざお」で釣りを行うことにより各地で出会える。また、モンスターボールなどで容易に捕まえることが出来る。
レベルの低いうちのコイキングは、繰り出しても何の効果もない「はねる」の技を覚えているだけであり、これを使いきった後に現れる「わるあがき」が辛うじてダメージを与える手段となるものの、「はねる」を使い切る手間を考えると現実的とは言えない。レベルアップで「たいあたり」「じたばた」を覚えるが、これらも攻撃力が低いため戦闘ではあまり使い物にならない。それに加え、技を覚えさせることのできるアイテムであるわざマシンを一切使うことの出来ないポケモンでもあるため、ゲーム中で1匹のポケモンが覚えることの出来る技の上限の4つに達することができない。なお、小学館の学年誌の企画「タマムシ大学」において、ゲーム中では習得する事ができない「りゅうのいかり」を覚えたコイキングがプレゼントされた事がある。
『赤・緑』バージョンのポケモン図鑑では「パワーもスピードも無い」と説明されている。確かに攻撃力は全ポケモン中最低クラスであるが、素早さは進化前のポケモンの中では割と高い。成長してレベル20になると能力面が大幅に上がったギャラドスへと進化可能になるが、前述のようにポケモン・技共に弱いため経験値を稼ぎづらく、進化までには学習装置の使用や戦闘中の他のポケモンへの入れ替えなどを行う必要があるため手間が掛かる。
『ポケモンスタジアム2』では「コイキングのはねるでポン」というミニゲームがある。これは、コイキングのはねるで空中に浮かぶカウンターを一定時間内に何回押せるかというゲームである。
[編集] アニメでのコイキング
テレビアニメでは、第15話でロケット団のコジロウが「黄金の卵を産む」とコイキング売りのオヤジに騙されて購入。ポケモンバトルでも使用されたが、「はねる」だけで何の役にも立たなかったため第16話で捨てられる。その直後にギャラドスへと進化した。ちなみにコイキング売りのオヤジはその後も何度か登場し、ヒンバスと偽ったコイキングを売ったことも。
[編集] ポケモンカードでのコイキング
ポケットモンスターカードゲームでもやはり、ゲームと同様にステータスが低く設定されている。ヒットポイントは最小の30かそれに近いだけでなく、戦闘から逃げるためにもエネルギーカードを捨てる必要があるため、単体ではあまり使われない。その為ギャラドスとセットで入れ手元で進化させてから使われることが多い。
初登場はポケットモンスターカードゲーム第一弾拡張パックで、水タイプとして収録された。その際のレアリティは◆。「たいあたり」と「じたばた」しか覚えておらず、おまけに説明書きには「世界で一番弱くて情けない」とまで書かれていた。
ポケットモンスターカードゲーム第四弾拡張パック「ロケット団」では、水タイプとして収録された。その際のレアリティは●。第一弾と大差ない能力だったが、山札からギャラドスを選び出して自分を進化させられるワザ、「たきのぼりしんか」を覚えていたため、利便性は高まった。
ジム拡張第一弾「リーダーズスタジアム」では、水タイプ、カスミのコイキングとして収録された。この際のレアリティは●。この時はコインを投げておもてなら、1ターンだけ、ワザによるダメージも効果も受けないワザ、「しんだふり」を覚えていたため、第一弾よりは強いといえた。しかし、所詮コイキングはコイキングであった。
ジム拡張第二弾「闇からの挑戦」では、水タイプであるサカキのコイキングとして収録された。ヒットポイントこそ低いものの、場に出てから1度だけ使える「りゅうのきおく」はコイン判定はあるが40ダメージを与えることができ、もう1つの技「はねまくる」でも最大30ダメージを与えることが出来るため、最も強いコイキングであると言えよう。
ポケモンカードゲームADV拡張パック第三弾「天空の覇者」では、水タイプとして収録された。その際のレアリティは●で、コレクションナンバーは013。この時は、初めて相手に10より大きいダメージを与えることができるようになっていた。
ポケモンカードゲーム拡張パック「伝説の飛翔」では、水タイプとして収録された。このときのレアリティは●で、コレクションナンバーは034。この際は「ロケット団」のコイキング同様、ギャラドスに進化できるようになっていた。
かつて雑誌の企画で行われた、「タマムシ大学」というポケモンの知識を確かめるための検定に応募すると、抽選でコイキングが貰えた。このコイキングのカードは入手方法に大幅な条件があり、それでいて配布枚数が少ないため希少価値が高く、配布が行われた段階から高レートで取引が行われている。また、このカードはポケモンセンターオンラインで限定発売されたポケモンカードwebの中に、裏側と縁が新しいものへと改められたものが含まれた。こちらは比較的容易に入手できたため、オリジナルに比べると希少価値は皆無である。