ケニア山
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ケニア山はケニア共和国中央にそびえる山。標高は、5,199 mで、アフリカ大陸でキリマンジャロにつぎ、第2位。赤道直下に位置するにもかかわらず、氷河を頂いている。
また、標高の3,350 m以上がケニア国立公園としてユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。
山域には、パチアン(5,199 m)、ネリオン(5,189 m)、ポイント・トムソン(4,955 m)、レナナ(4,985 m)などのピークが存在する。しかし通常の登山ではレナナ峰の頂上でケニア山登頂となる。他のピークに登るには、高度なクライミング技術が必要となる。
ケニア山とは後世になってこの土地を征服したヨーロッパ人のつけた名前。このあたりの原住民族であるマサイ族やキクユ族の間ではこの山を「神の山」という意味のキリンヤガ(キリニャガ)と呼んでいた。これは彼らの神話の中に、この山の頂上にはンガイと呼ばれる神が黄金の玉座に座っているという言い伝えがあるからである。