ギレス・ミュラー
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ギレス・ミュラー(Gilles Müller, 1983年5月9日 - )は、ルクセンブルク・シフランゲ出身の男子プロテニス選手。当地から登場した最初の本格的な男子テニス選手として活動している。まだツアーの優勝はないが、準優勝が2度ある。シングルス自己最高ランキングは59位(2005年8月)。身長195cm、体重83kgで、左利きの長身選手。
5歳からテニスを始め、高校を卒業した16歳からフランスに留学する。ジュニア選手時代は、2001年のウィンブルドン男子ジュニア部門で準優勝した後、続く全米オープン男子ジュニア部門で優勝がある。同年にプロ転向し、男子テニス国別対抗戦・デビスカップのルクセンブルク代表選手に選ばれた。男子テニスツアーの下部組織の大会を回っていた時期、2002年3月に日本の大阪でプレーし、2003年3月には京都でプレーしたことがある(ともに2回戦で敗退)。3年間の下積みを経て、2004年の全豪オープンで4大大会デビューを果たす。同年8月にアメリカ・ワシントンの大会で男子プロテニスツアーに初の決勝進出を果たしたが、レイトン・ヒューイットに 3-6, 4-6 で敗れた。この年も来日し、10月の「ジャパン・オープン」で準々決勝まで進出した。
2005年度の4大大会で、ギレス・ミュラーは立て続けに番狂わせを起こす。ウィンブルドンの2回戦では、先の全仏オープンで優勝したばかりのラファエル・ナダルを 6-4, 4-6, 6-3, 6-4 で破り、全米オープンでは1回戦で地元アメリカのエース、アンディ・ロディックを 7-6, 7-6, 7-6(3セット連続でミュラーがタイブレークを取った)で破り、世界のテニスファンを驚かせた。ウィンブルドンの終了後、7月下旬にアメリカ・ロサンゼルス大会で2度目のツアー決勝進出を果たしたが、アンドレ・アガシに敗れている。2005年もジャパン・オープンで来日した。
ルクセンブルクにはそれまでテニス選手はほとんどいなかったが、先輩の女子選手としてアン・クレーマーが活躍し、女子プロテニスツアーで2勝を挙げた。ミュラーも色々な場面で好成績が増え、当地の期待の星として、今後のさらなる成長が楽しみな選手である。